地方都市感染症指定病院の現状⑪

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第四波真っ只中、世間は連休に入っている人も多いと思います。

お天気が微妙な連休なので、今年も人出は減るのかな~と考えていますが、昨日も雨にも関わらず小児科の時間外受診もそこそこ多かったし、内科も忙しそうで、病院全体は空き病床は多いとはいえ、業務が増えて忙しそうです。。

発熱外来の様子

発熱外来は、人数が増えている状況は変わらず、でも近くでクラスターやらが発生した影響があり、陽性率はぐんっと増えました。

今週は50人ほど検査をして、陽性者が8人だったので、10%超えていますね。やばいやばい。。

職場の都合などで、PCR検査を希望する人もいれば、状況的に疑わしいし検査しましょうといっても、断固拒否する人もいます。薬だけ出したらええんや!っていう態度取られても、考えるといって引っ込んでから逃げられても、こっちは困ってしまうのですが・・・。

小児科外来の様子

小児科の外来人数も去年の同じ時期に比べて2-3倍になっていて(去年は閑古鳥が鳴きまくっていました)、RS感染だったり、溶連菌感染だったり、胃腸炎だったりの小流行が見られています。

筆者の勤務地近くの保育園、小学校、中学校でそれぞれ、子供のコロナ感染が確認されました。が、最近は濃厚接触者の認定が厳しくなっているようで、大抵は「家族以外の濃厚接触者はなし」ということで、同じクラスであっても隣の席であっても、症状がなければ検査の対象にならないし、学校閉鎖にももちろんなりません。以前のように、クラスに1人出たらそのクラスは2週間閉鎖ーなんていうことにはもうならないのだと思います。厚生省もなるべく濃厚接触認定しないように、という方針を出しているようです。無症状者をいくら洗っても意味がないというこの1年の教訓なのでしょうね。濃厚接触者認定はされなかったけど、クラスでコロナ感染者が出たあとに発熱症状があります、みたいな人もやっぱりいて、その都度PCR検査をしていますが、そこで陽性になることはほとんどありません。

といってたら、さきほど電話があって、どこそこの学校でコロナ感染者が複数出て学年閉鎖になった、という情報があったので、きっとコロナ発生のあとに自身で病院に行き検査をしてもらって陽性、という人が複数出たのだと思います。

このへんの対応は、各保健所の方針が少しずつ違っているために、市町村によっても微妙に変わると思います。

いずれにせよ、学童期の爆発的な感染はありませんが、第1-3波に比べて総じてやはり子供への感染は多いように感じています。入院になるような重症の子は私が知る限り周りではいません。ほとんどが熱はほとんどないか、一晩で下がるような発熱と軽い咳程度の症状です。

ワクチン

院内の医療従事者へのワクチン接種は2回完了しましたが、近隣の医療機関はまだまだ進んでいません。接種場所の確保も、順番もまだ未定。高齢者への接種は予定だけ組まれていますが、まだ詳細は一切不明です。連休明けくらいから予約できるところも増えるとのことなので、市町村のHPをこまめに確認しておくほうがよいでしょう。対象者には国から接種券が送られてきます。市町村ごとの予約方法や個別接種に対応する医療機関の情報は市町村の情報誌か、接種券に同封されている説明書に書かれているはずです。オンラインで予約する場合には事前にユーザー登録が必要と思われるので、準備しておきましょう。

コロナ病床の様子

コロナ病棟の方はというと、もちろんもうずっと満床ですが、入院している人の平均年齢がぐっと下がり、前までは80代以降だったのが、今や50-60歳。まだまだお元気な年頃ですし、ブログを読んでくださっている人のご両親はもしかしたら同じくらいかもう少し上なのではないでしょうか。自分の年齢に近づいてきているので少し恐ろしく感じます。

先日は中等症からの重症化が2例立て続けにありました。いずれもまだ50-60歳と若い方。それほど呼吸苦も強くないのに、来てみたら酸素化がびっくりするほど悪くて、そのまま人工呼吸器→転院先で即ECMOとなってしまったようです。基礎疾患はあったりなかったりですが、やはり肥満の人と喫煙歴が長い人、そして糖尿病のある人なんかは要注意だなと感じます。

今回はたまたまギリギリで高次医療機関へ搬送できましたが、転院できなければ軽症・中等症専用の病院である当院で、重症管理をするほかありませんでした。もちろん診れないことはないのですが、COVID-19が入ると、感染対策のためICUが半分は使えなくなるためその分地域の中核病院としての機能を縮小せざるを得なくなります。大きな病院のように、治験薬をバンバン使うこともできないので、治療にも難渋することになるでしょう。今回はたまたま挿管したところでやっと転院先が見つかりましたが、そうはいかなくなる日が近づいていると肌で実感しています。やべーよやべーよ。

GW中はそんなこんなで守りに入る病院も増えると思われます。実際に重症病床はどこもパンパンなので、下手に病気をしても、診てもらえるところは本当に少ないと思われます。休日はただでさえ入退院の回転は少し鈍るので、コロナの入退院も少し滞ると思われるので、なおさら病床は空く可能性が低くなります。医療者も手薄です。

どうかどうか、この数週間は、ひたすら病気やケガをしないように、必死に自己管理してください。お願いします。

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