初回ワクチン打ちました!

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地方感染症指定病院で小児科をしていますが、先日やっと、医療従事者の先行接種として、コロナワクチン(コミナティ® ファイザー社)のワクチン1回目の投与を受けました。実際の接種の様子や感想などを書いてみたいと思います。

ワクチン、入荷。

3月初旬、当初より少し遅れましたが、ワクチンが入荷されました。ワクチン入荷に伴い、事前に国から、ディープフリーザー(マイナス70度まで冷却できる冷凍庫)の配布がありました。

各国で先行接種されたデータから、ワクチン接種後に倦怠感や発熱などの症状が出る人の割合がそれなりに多いとのことだったので、勤務調整をして、同じ部署内でも分散した日程で接種のスケジュールを組むように指導しました。

ワクチンの接種の実際

事前に記入した問診票を問診係の医師がチェックし、重篤なアレルギー症状が過去に出た人は観察時間を長めにとる判断をします。高血圧や糖尿病などの基礎疾患を持つ人もいますが、特に観察時間は変更せず、基礎疾患のない人と同様、接種後15分だけ隣室で待機してもらうように指示します。

接種は、右か左どちらかの上腕で、肩峰という、肩の頂点にある骨から、脇のラインにまっすぐ沿って10cmほど下がったところの部位に行います。スムースに接種が進められるように、接種にあたり肩峰を触って確認するため、接種者は肩をしっかり露出できる服装で来てもらう必要があり、あらかじめシャツなどは脱いでおいてもらうようにします。

いざ、接種、ですが、実際は25G(ゲージ)という極細の針を使います(病院によっては23Gを採用しているところもあります)。ゲージとは針の細さの単位で、数字が大きくなるほど細くなります。ちなみに、一般の採血は22Gの針を使うことが多く、点滴であれば20-22Gを使用します。25Gは針の太さが0.5mm程度、内腔が0.25mm程度で非常に細く、刺入部の痛みはほとんど感じない場合も多いです。21Gでは針の太さは0.8mm程度なので、1.5倍ほどの差があります。実際、注射の針に刺される間隔はほとんどといっていいほどありませんでした。

インフルエンザなどの予防接種のときもそうですが、針を刺される痛みよりも、お薬を注入する痛みのほうが格段に痛いです。インフルエンザなど一般的な予防接種は薬液の量が0.5mlであるのに対し、コロナワクチンは0.3mlなので、注入時の痛みもそれほど強くありませんでした。

接種自体は、座ってから絆創膏を貼ってもらうまで、30秒もかからなかったです。

接種後は

どの接種会場でもそうだと思いますが、接種完了者はそのまま、近くの待機場所でしばらく待機することになります。アナフィラキシーなどの強いアレルギー反応は、薬液投与後30分以内に発症することが多いからです。ソーシャルディスタンスに配慮した待機場所で、所定の時間待機して、特に症状の出現がなければ帰宅、あるいは業務に戻ります。

500人ほど打って、気分不良や胸部違和感などの副反応が出た人が6人、翌日の発熱が1人(ただしもともと風邪気味だった←風邪気味でうつなよって話)でした。アナフィラキシーはいませんでした。

その場所に医師や看護師が待機し、アナフィラキシーに対する薬剤は準備万端な体制を取っているはずなので、仮に調子が悪くなれば、すぐに診察したりお薬を投与することができます。

接種翌日以降の状況

筆者の場合は、午後16時ごろ接種して、夜寝る前くらいからなんとなく腕が重い感じがありました。夜子供が腕の上に乗ると少し痛みを感じる程度で、翌日は軽い筋トレ後のような筋肉痛になっていました。少し動かすと痛みがある程度でしたが、同僚は家事をするのが憂鬱なくらい痛かった、という人も何人かおりました。手術をする外科医などは、翌日腕が使いものにならなくなると仕事にならないので、臀部に打ってもらっている人もいました(笑)。筋肉注射は腕だけでなく、太ももやおしりにもできるので、心配な方は相談してみてもいいかもしれません。(対応してもらえるかどうかは接種機関によると思います。)3日目以降は完全に痛みもなくなり、触っても何も感じませんでした。腫れもありませんでした。非常に軽い範囲だったかなと思います。

全国での副反応の出現率(3月29日現在;3月26日開催の副反応検討部会)

現在、全国で医療機関での医療従事者への接種が始まっており、接種後になにか症状が出た場合は報告の義務があります。政府の統括によれば、3月21日までで透いて57万人の医療従事者が1回目の接種を終え、そのうち副反応疑いは733人(0.13%)、そのうち重篤例(入院加療が必要になったケースなど)は149人(0.03%)です。重篤という定義がかなりあいまいなので、非重篤例も、とりあえず重篤として報告されることがある、と厚生省の資料にも書いてありますので、これから数が調整されていくことがあるかと思います。死亡例は初期に1例、そしてもう1例追加されたようですが、いずれもワクチンとの関連は認められなかったという判断です。最初の死亡例の死因は脳出血ということですが、もともと脳内に出血ハイリスクの血管腫があったと言われています。

医療機関が状況を評価して、最終的に「ワクチンと関連があると思われる」と報告した副反応は、57万回接種のうち、520例(0.09%)、うち重篤例は117例(0.02%)、死亡例は0でした。なお、アナフィラキシーと診断されたのは181例ですが、アナフィラキシーショックかどうかは資料からは判断がつきません。軽度のアナフィラキシーは比較的よくある病態なので、それほど恐れなくてもいい数字とも言えます。

さらに、副反応出現の性差を見ると、男性が85名に対して、女性が647名で、圧倒的に女性に多いことも分かってきています。年齢は、人数に対する割合が出ていないので評価が難しいですが、40台が一番多くなっています。

接種2回目以降はさらに副反応が増える可能性

免疫反応は、1回目よりも2回目のほうがより強く出ることがよく知られています。そのため、コロナワクチンも、1回目より2回目のほうが、副反応の出現率も多いあるいは重い可能性が十分にあります。実際、海外では2回目の接種が終わっている方もたくさんいますが、海外からのデータでも、2回目で発熱などのリスクが上がる、という報告が続々でています。

私も2回目の接種後にまた、報告しようと思います♪