コロナワクチン打つ?打たない?

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今度から開始されるという噂のコロナワクチンですが、ハイリスクの高齢者はもちろん打った方がいいと思われますが、その一世代下の、現役労働世代はどうでしょうか?現役小児科医兼ママとしての意見を書きます。少しでも判断の参考になればと思います。。

コロナワクチンを打った方がいいと思われる条件

れは、1人1人の生活の上でのリスクも判断の一つになってくるかと思いますが、考えるべきなのはリスクとメリットでどちらが上回るかです。まずは、打つべきだと思われる条件をいくつか挙げていきましょう。

・90歳台以上の超高齢者、もしくは超高齢者と同居の方。

90歳台以上の超高齢者に関してはコロナのハイリスクと言われてはいるものの、万が一強い副作用が出たときに耐えられるか、、ということで、迷ってしまわれる方も多いかと思います。ただし、超高齢者に関しては、打たなくてコロナに罹ってしまう可能性と、打って10万人に1人くらいの確率で出てしまう重度のアレルギー反応の可能性を天秤にかける必要があります。

施設に入られていたり、ご自身ではあまり外出をされない場合は、外からコロナを拾ってくる可能性は低くなります。(ただし、介護者が持ち込む可能性は残ります)まだ生活が自立されていて、時折買い物などお出かけされる方、またそれで都会に住まわれている方は、恐らく打った方がメリットが大きいのでは、と思われます。重度のアレルギー反応については後述します。

・ご両親にお子さんの面倒を見てもらう機会が多い場合。

仕事があって、お子さんをご両親に預けることが多い方は、ご自身と、それからご両親にもワクチン接種をお勧めします。家庭内感染が多いことが分かっている今、テレワークなどの対応がなく出勤が必要である職種は、やはり外から感染をもらう可能性も高くなり、ワクチンの恩恵を受けられる可能性が高いです。ご両親は恐らくは60台以上になると思いますので、ハイリスク群に当たるか、もう少ししたら当たるようになるか、というところですが、子供からもらうリスクなども鑑みて、接種を受けるべきだと思われます。

・ご両親が、さらにそのご両親(祖父母)の面倒を見ていらっしゃる場合。

孫や子供と接する機会の多いご両親が、知らないうちに感染していて祖父母と接するときに感染させてしまうようなことがあったら、本当に命に関わってくる可能性があります。超高齢の祖父母は、おそらくご両親の助けを頼りにしているでしょうし、万が一感染してしばらく病院や療養施設から出てこられないとなったら祖父母にも大変な影響が出てしまいます。

・ご両親がまだお仕事をしていらっしゃる場合

・ご両親の生活習慣病など基礎疾患がある場合

なども考慮しなければいけませんね。ご両親の職種によっては感染リスクが高いものもあります。また、当然ですが、ご両親の世代は生活習慣病などの基礎疾患をお持ちの場合が多いと思われますので、その場合も接種が推奨されます。ご両親と関わりが深い場合は、ご両親からの家族内感染を防ぐためにも、自分たちの世代も接種が勧められる状況だと思われます。

・新生児がいる、もしくはもうすぐ生まれる予定

現時点では、妊婦さんの接種は積極的には推奨されていません。ただし、妊婦は様々な感染症が重症化しやすいことも指摘されています。ハイリスクであれば接種を考慮しますが、そうでない場合には、家に持ち込むリスクを最小限にするために、少なくとも周りの家族がしっかり予防する必要があります。

重大な副反応とは即時型のアレルギー症状

多くは軽症ですが、ただちに命に関わるのは重症のアレルギー反応、つまりアナフィラキシーです。

ただし、今のところ分かっているのは、日本で接種が開始される予定の各種のワクチンですが、既存のワクチンと比較してアレルギー症状n出現頻度は同程度もしくは低いことが分かっています。これは、現時点までに全世界で1000万人以上の人が接種し、その副作用をまとめて分かっていることです。欧米ではもちろんですが、アジア人にも接種実績があり、人種間で大きな差がないことも分かっています。

さらに、アナフィラキシーはほとんどの場合、接種後30分以内に起こり、適切な対応さえできれば命を落とすことはほとんどないといっていいと思われます。現行のままいくと、接種後30分は施設内での健康観察時間が取られるはずなので、何か問題があればこのときに対応できるはずです。稀に30分以降にアレルギー症状が出ることもありますが、その場合はすぐに病院を受診すればOKです。

接種を控えるべき人

上記のことから、接種を控えるべき人は、アレルギー症状が強く出る可能性のある人です。例えば、過去に何度もアナフィラキシーを起こしたことがあるとか、ワクチンに含有されている「ポリエチレングリコール」という物質にアレルギー歴がある人は推奨できません。ただし、ポリエチレングリコールは緩下剤など他のいろいろなお薬にも使われている他、化粧品や消毒液などにも含まれており、触れ合ったことがない人のほうが珍しいかもしれません。

過去に食物アレルギーがあった(あるいは現在もある)、とか、ハチのアレルギーがある、などでは控える必要はないかと思われます。

妊婦や授乳婦は?

また、現在妊婦さんに対しては、症例数が十分ではなく、少なくとも日本の学会関連では「接種は推奨されない」という姿勢が濃厚です。少なくとも妊娠初期に関しては、様々な薬剤の投与により奇形が生まれやすい時期でもありますので、じゅうぶんなエビデンスが出そろうまでは接種は見合わせたほうがいいでしょう。授乳中の方は、特段接種を控える必要はないかと思われます。ただし、前述のように、周りの人がワクチンを接種してなるべく感染させないような努力をすること、看護師などハイリスクの職種の方は、職場とよく話し合ってなるべくリスクの少ない部署に異動するなどの工夫をすることも大事だと思います。