家庭内感染を避けるための対策

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新型コロナウイルス感染症の感染患者数が日々増加し、家庭内感染も問題になっています。発症前から感染リスクがあるので、日ごろからかなり気を付けていないと実際には感染リスクを0にするのは到底無理だと思われます。今回は、仮に家族内でPCR陽性者と陰性者が分かれた場合、自宅内でどのように対応するのが望ましいか、注意点を挙げていこうと思います。

環境感染学会の指針

環境感染学会が2020年2月28日付けで発表している、「新型コロナウイルス感染症が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項」の内容に沿って説明します。

1.感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける

マンションの場合はなかなか難しいかもしれませんが、感染者をひとつの部屋に入れてしまうのが隔離の基本となります。ご自身で自分のことができる場合には、水回りのこと以外はその隔離部屋で行ってもらうのが理想です。小さい子供の場合は閉じ込めておくわけにはいかないので、誰かと一緒に部屋に入って、基本的に出ないようにするのが理想です。付き添いの人は交代ではなく、誰かに固定するのが望ましいです。また、部屋がどうしてもない場合には、特定の部屋の一角を囲って、そこからなるべく離れないようにするよりほかありません。だいだい2メートルは離れるようにしておく、周りをカーテンなどで遮蔽するとよりいいと思われます。

それでもトイレやお風呂などの共用スペースに出ることがあると思いますが、そのときは時間をずらして使用し、感染者が使用した後は、5分程度しっかり風を通すとよいです。当然ですが、タオルやコップ、歯磨き粉などの共用はしないようにしましょう。

寝室を分けるのが難しい場合でも、部屋の端と端で寝るように調整し、また足を向けあうことで、頭部や顔面が近づくのを避けることができます。

2.感染者の世話をする人は、できるだけ限られた人にする

個室に隔離した人が自分のことが自分でできない場合は、お世話が必要になりますが、個室隔離の場合同様、お世話は決まった人がするのが得策です。接触する機会が多ければ多いほど感染の機会が増えますが、毎回異なる人がお世話をすると感染拡大が起こってしまった際に対応できる人がいなくなってしまうからです。

また、お世話をする人自身も、なるべく若くて健康な人がよいでしょう。高齢者や、糖尿病や高血圧などの持病があったり、妊娠されている人なども不適です。

3.できるだけ全員がマスクを使用する

ご存じの通り、コロナや、コロナに限らず感染症の多くは飛沫感染です。マスクをしていれば、少なくとも大きい飛沫に関しては防御することができます。また、口周りを触ったりするようなことも減りますので、全体的なリスクが減らせます。ただし、マスクを使いまわしたり、使用済みを放置するのは余計にリスクをあげる行為ですので、取ったり付けたりは基本的にNG。

4.小まめにうがい・手洗いをする

飛沫感染対策だけでなく、接触感染(そこらへんについているウイルスが体の中に入ってしまって感染すること)のリスクを減らすためには、こまめな手洗いと消毒しかありません。環境中全部を消毒することは不可能です。また、うがいで口腔内をきれいにしておくことも重要です。

5.日中はできるだけ換気をする。

寒い季節はなかなか難しいですが、定期的に換気をすることで、空気中に漂った小さな飛沫を減らすことができます。医療機関では1時間に10分程度の換気が推奨されています。窓は一方を開けておくのではなく、換気扇や扇風機などを活用し空気の流れを意識して、外に空気が流れていくような状態にしておきましょう。

6.取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する

家族内に感染者がいる場合、どうしても共用スペースを使うことになります。同時に使わなくても、感染者の手にウイルスがついている場合は、触ったところにウイルスがついてしまいます。感染者の手の消毒にも限界があるので、家族みんなが触りやすいところはこまめな消毒が有効です。消毒薬はアルコールが簡便で確実です。0.05%の次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸水はエビデンスなし)でも構いません。

7.汚れたリネン、衣服を洗濯する

当然ですが感染者が身に着けたものにはウイルスが多く付着しています。ただし、洗剤で洗うことで不活化できますので、他の洗濯物と分ける必要はありません。洗濯物をより分けること自体がリスクなので、全部一緒に放り込んで洗ってしまうのがよいでしょう。洗濯物を触ったあとは、汚いものと認識し、手洗いをしてください。また、洗濯機の乾燥機能も活用しましょう。乾燥機使用後はウイルスは完全に除去されていると考えてよいでしょう。

8.ゴミは密閉して捨てる

使用したマスクやちり紙などは、そこからウイルスが舞い散らないように密閉して廃棄します。清掃業者の人に迷惑がかからないように、空気が多く入らないようにするような配慮も必要です。

感染者の症状が改善後、14日経つまでは安心できません

感染者は無症状であっても10日程度は感染力を持つと言われています。また、発熱などの症状が長引いているときには、その分感染力がある期間も長くなります。潜伏期間は一般的には3-5日程度が多いですが、場合によっては2週間近く経ってから発症したケースもあります。家族にコロナ感染者がいる場合は、家族としてはその方の症状が改善してから2週間程度は自分の体調に変化がないかどうか様子を見る必要があります。発症前に自分が感染源にならないように、常に意識しつつ、マスクの着用や他人との濃厚接触をなるべく避けることが重要です。

いつの日か、以前のように好きなときに一緒にごはんを食べて笑いあったり、マスクなしで思いっきりしゃべりまくったり、たくさんハグしあったりするような世界に戻るといいですね。

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