鳥インフルエンザの脅威

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2020年12月現在、日本各地で鳥インフルエンザが発生しているのはご存じでしょうか?今回は鳥インフルエンザについて書いてみようと思います。

鳥インフルエンザとは?

鳥インフルエンザとは、文字通り鳥類に主に感染するインフルエンザウイルスの一種です。インフルエンザウイルスはA型、B型、C型がありますが、鳥インフルエンザは現在知られているのはA型で、そのうちA(H5N1)及びA(H7N9)が高病原性で、ヒトにも感染する可能性があり、危険と言われています。

鳥インフルエンザの野生での自然宿主は水辺にいるカモなどの水生の野禽です。通常はそこまで病原性は高くありませんが、集団感染を繰り返し、高病原性に変異すると、大量に鳥が死亡することもあります。

現在は、主に鳥類に感染するインフルエンザを鳥インフルエンザと呼んでいますが、稀にヒトにも感染することがあり、そのときの病名も「鳥インフルエンザ」となります。ヒトに感染する場合は、ほとんどの場合は養鶏場など、仕事で鳥と密接に関わる場合で、ヒトからヒトへの積極的な感染は起こらないと現時点では言われていますが、感染者の介護などで濃厚に接触した場合に限り、ヒト-ヒト感染も数例報告されています。

現在は高病原性でも感染力がそれほど強くないですが、ヒト-ヒト感染を繰り返すことによって、変異が起こってしまうと感染力が強まってしまう可能性があります。こうしたウイルスの変異はいつ起こってもおかしくなく、インフルエンザにおいては新型の発生は避けられないと言われています。

鳥インフルエンザの感染症法上の分類

A(H5N1)及びA(H7N9)の高病原性の鳥インフルエンザは、感染症法上は2類感染症に指定されており、全数把握の対象となる感染症です。それ以外の亜型の鳥インフルエンザは 4類感染症に位置づけられています。通常、ヒトのインフルエンザは5類感染症です。

ヒトが鳥インフルエンザに罹患した場合はどうなる?

万が一鳥インフルエンザになってしまったら、どうなるのでしょうか。現在、WHOによれば、2013年以降の報告で、H1N5型は約800人、H7N9型は1500人あまりあり、H1N5は400人以上、H7N9は600人以上の死者が出ており、恐ろしいほどの致死率と言えます。

治療薬は一般的なインフルエンザの治療薬(タミフルなど)になりますが、致死的になるのは急激な呼吸不全の進行で、これに対してはタミフルは効かず、人工呼吸や人工心肺などの出番になります。診断と治療開始が早ければ致命率も上がりますが、一旦呼吸不全になった症例は一週間から10日程度で持ち直すことなく死亡してしまいます。

感染した鳥や卵は食べても大丈夫?

鳥インフルが確認されたり、鳥インフルで病死した鳥が出れば、その養鶏場では感染の疑いがある鳥は殺処分となりますが、もしも知らないうちに感染していた鳥を食べてしまったとしても、感染するリスクはほとんどありません。ただし、サルモネラやカンピロバクターといった食中毒を回避するためにも、しっかりと加熱することを強くお勧めいたします。また、感染した鳥が生んだ卵に関しても、少なくともしっかり火を通してさえいれば、恐れることはありません。出荷に際して鶏卵は除菌過程を経ているので、ことさらに恐れる必要がありません。

かからないようにするためには?

鳥の死骸を触ったり、生きた鳥を扱うような市場などには立ち入らない方が無難です。また、感染防御の基本は手洗いとうがいですので、必要以上の感染防御は無意味です。現在は日本各地で鳥の感染が見られている状況ですので、コロナ対策と併せて、手洗いうがいの徹底をしておくことをお勧めいたします。

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