新型コロナの消毒・除菌方法についての取りまとめ

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新型コロナウイルス感染拡大防止のために、一時アルコール消毒薬の品薄状態が続き、アルコールに代わって様々な消毒グッズや除菌グッズが出回るようになりましたが、中には有効性が確認されていないものや、濃度が低く効果が得られにくいものもあり、情報が錯綜し混乱が起こっていました。

そんな中、経産省が独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に委託して検証していた、有効性の結果が公表されました。それによれば、従来のアルコールや次亜塩素酸ナトリウムなど既存の消毒方法に加えて、「一部の界面活性剤と次亜塩素酸水も有効であることが確認された」ということです。

今回は、このとりまとめについて詳しく説明していきます。

ウイルスを減らす方法について

このとりまとめでは、まず「ウイルスを減らす方法」について、「目的にあった製品」を正しく選び、「正しい方法で使用」することが第一に書いてあります。つまり、まずは「何を消毒するのか」で使用する消毒薬が変わってきます。そして、消毒薬を選択したら、その消毒薬の使用について、以下のポイントをチェックします。

・使用方法 
・有効成分
・濃度
・使用期限

手指消毒

手指消毒をする際は、きちんと手洗いができていればそれで十分です。手洗いの方法は別記事になりますが、よく洗い残しがある指の間や親指、指先、手首などもきちんと泡で10秒以上もみ洗いして、最後に15秒以上しっかり洗い流し、清潔なタオルで水分を拭きとる、ということができれば、それ以上にアルコールを刷り込んだりする必要もありません。子供の場合は、先ほど述べたような洗い残しの部分をカバーするために、アルコール消毒を追加する方法もひとつだと思いますが、結局は手洗いと同じ部位に消毒のし残しが出る可能性が高いです。2回手洗いを繰り返すのも有効です。

例えば、病院での手術前は、2回石鹸でしっかり手首まで洗い、さらにブラシを使って爪の間もきれいにします。さらに水分を拭きとったあとにアルコール消毒をする、という手順ですが、家庭ではここまでする必要はありません。また、もともと手指が荒れている人は、荒れている部分に洗い残しが出やすいので、日ごろからハンドソープなどでケアをしておく必要があります。

物品の消毒

物品の消毒に関しては、アルコールもある程度有効ですが、塩素系漂白剤や家庭用洗剤が推奨されています。(後述)

空間のウイルス対策

定期的(1時間に2回程度、1回5分程度)の換気のみ推奨。除菌効果をうたう商品の空間噴霧は、人体への安全性が確認されていないために推奨されていません。

物品の消毒について

従来からの消毒方法

①熱湯消毒
食器や箸などは、80℃の熱水に10分間さらすことで除菌できます。

②塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム液)
商品名としては、ハイター、キッチンハイター、カネヨブリーチなど。濃度を0.05%以上に薄めた上で拭いて消毒します。0.05%以上の次亜塩素酸ナトリウム液の作り方は、それぞれの商品パッケージに記載してあります。

新たに加わったもの

洗剤(界面活性剤入り

台所用洗剤などに含まれる界面活性剤が、コロナウイルス除菌に有効だということが初めて追記されました。
新型コロナウイルスには、0.01~0.2%に希釈した界面活性剤を20秒から5分反応させ、ウイルス量が減少することが確認されたようです。界面活性剤により、ウイルスの膜構造が破壊されるためです。一部の、と書いてありますが、かなりの代表的な製品について、NITEがその有効性を調べ、評価しています。製造メーカー毎に表にしたNITEの元ネタのリンクで、ご自宅で使っているものはどうなのか、調べてみてください。まだ他の界面活性剤についても評価中とのことです。
洗浄液の作り方は、500mlの水に小さじ1杯の洗剤を入れて混ぜ合わせます。洗浄液で水拭きし5分程度静置、その後水拭きし、さらに空拭きが必要です。(プラスチックなどが劣化しないようにするため)

亜塩素酸水

界面活性剤とともに新たに加えられたのがこの次亜塩素酸水です。次亜塩素酸ナトリウムと名前が似ているため混同しやすいですが、製法からまったく違う、別ものです。(参照記事;次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム)自宅で精製することも難しいのでやめましょう。
次亜塩素酸水は、食品添加物に分類されるもので、よく野菜に噴霧されたりもするもので、比較的安全性は高いですが、添加物といえど「しっかり洗い流す」ことで人体に入らないことが前提のものです。使い方にも少し注意が必要です。

①まずあらかじめ汚れを落とす
油汚れや皮脂汚れなどがあるとすぐに無効になってしまうので、おもちゃやドアノブなどの物品でもまず初めに汚れをしっかり落としてから次亜塩素酸水を使うことが最低条件です。このことから、手指消毒には向かないことも分かります。

②十分な量でヒタヒタにする
噴霧するだけでは十分な効果が得られず、ヒタヒタに濡らして20秒以上「半漬け置き」のような状態にするか、20秒以上かけて次亜塩素酸水で洗い流す、という方法が効果的です。店頭などで次亜塩素酸水をアルコール液代わりに使っているところを見かけたことが何度かありますが、上記の理由で全く無意味です。

拭き掃除には濃度80ppm以上、流水洗いの場合は35ppm以上のものを利用する必要があります。漬け置きも流水洗いも、20秒以上時間をかけて行う必要があります。

また、次亜塩素酸ナトリウム溶液も、洗剤用液も、希釈次亜塩素酸水も、作り置きができないので、蚊ならず使いきって残りは破棄しましょう。

分かりやすくまとめたつもりですが、詳しくは経産省HPをご参照ください。