登校がはじまった子どもたちへ

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長い長い春休みを経て、やっと学校生活が再開されました。途中、数日間登校日があった子もいれば、2月終わりからほぼ学校に行っていない子もいて、さらにクラス替えはもちろん、クラスメイトが全員集まる機会すらなく、そして名前すらまだ覚えていない子もたくさんいるでしょう。場合によっては「学校」というところがどんなところなのかすら分からないまま休校に突入してしまって、これから「新入生」として過ごす子供もいます。社会情勢が不安定な中、先生も、親もピリピリしている中でおそらく多くのストレスを感じつつ、それを表に出せない、または余裕がなく思った以上にストレスを感じていることにすら気づかない子どもたちが心配でなりません。未曾有の災厄が世界中に広まる中、もちろん親も心配なのですが、その不安にはまずそっと蓋をして、子どもたちに大丈夫だよ、と繰り返し声をかけてあげてほしいです。

子どもたちにかけたい言葉

やっと楽しみにしてた学校が始まったね。

休校中は宿題や課題が多くて大変だったのによく頑張ったね。

新しい先生や、クラスのみんなとはお話しできた?お友達の名前も覚えてきた?

休み時間も外にいけへんし、給食でもおしゃべりできひんし、前までとは全然違うと思うやろうけど、やっぱりお友達と会うのはうれしいよねぇ。

今年はプールもなくなるみたいやし、運動会だって、フェスティバルだって、なくなっちゃうみたい。

それどころか、夏祭りだって、花火大会だって、ぜーんぶ楽しいことがなくなっちゃうみたい。

ほんまにやってられんよねぇ。

でもそれよりなにより、コロナウイルスってやつにかかってしまったらどうしようって不安やんね。

いっぱい手を洗ったり、消毒したりしているけど、ウイルスって目に見えないし、どこについているのか見えへんし、どうしたらいいのかわからへんよね。大人もちょっとぴりぴりしてるよね。

でも、大丈夫。

人間は賢いから、ウイルスとの戦い方はもう分かってきてるねん。

とにかく、口と鼻と目から、ウイルスが入らないように気を付ければいいだけ。

ウイルスはそのへんに飛んでるんじゃなくて、机とか、ドアとかにくっついてることが多いねん。

そのために、そういうところ触ったらこまめに手をあらって消毒して、なるべくお顔は触らんようにしよう。

マスクもそのためにあるねんで。

ただし、ずっとつけていなくてもいいよ。暑くて息苦しいときにはちゃんと取って、ポケットに入れておこうね。

いつまでこれが続くのかって?それは、残念ながらまだ誰にも分からへんねんよ。

でも、いつまでもは続かないのは確かやで。きっと、今年を乗り越えて、来年の今頃には今よりずっと落ち着いているかな。

大丈夫、なんも心配せんでいいよ。

だいたい、きみたち子供はかかってもほとんどしんどくならへんねん。知らんうちにかかってることもあるから、お年寄りや、体が弱ってる人には特に、うつさないように気をつけなあかんねんよ。

しばらくは遠いところに旅行に行ったりはできひんけど、その分、このへんでも楽しいところいっぱいあるから、まだ行ってないところにみんなで行ってみよ!おうちでも楽しめること、たくさんあるで。

そうそう、あと、もし周りにコロナにかかってしまった人がいたら、その子のことを大事にしてあげてね。

きっとしんどい思いをしてきたと思うから。よく帰ってきたね、大変やったね、って声をかけてあげてね。

また心配なことがあったらいつでも聞いてね。怖がるのは恥ずかしいことじゃないし、そりゃママやってたまーに不安になることもあるけど、でも、絶対ちゃんとなんとかなるって分かってるからね。

大丈夫、大丈夫。みんなで乗り越えて、「あの頃は大変やったねー!」って言える日が来るよ!

その日まで、みんなでできることやっていこうね。

大人の不安を敏感に感じ取る子どもたち

子どもたちにとって親は絶対的で、その親が不安定になると、一気に精神の支えが崩れてしまいます。不安になるな、とは言いませんが、殊更に不安を見せないように、しっかりと姿勢を正して過ごす必要があります。

また、「ストレス?全然ないよ」「むしろ学校なくなってラッキー」という子でも、実は得体の知れない不安を隠していたり、自分でも気づいていなかったり。そういう場合は「みんな不安なのは一緒だよ」「不安なのは恥ずかしいことじゃないよ」とまず受け止めてあげること。そのうえで、「でも、大丈夫なんだよ」とさらに包んであげるとよいですね。

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