子供の「気象病」について

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人間の体調とお天気というものは密接に関係していると言われています。お天気の悪い日は関節が痛むとか、古傷がうずくとか、よくご老人が言っていますが、これは老人に限らず子供でも起こりえます。子供の「気象病」について考えます。

気象病とは?

お天気の急激な悪化によって起こる体調不良全般のことを指します。厳密には医学用語ではなく、正確な診断名でもありません。では、気象病とは一体なんなのでしょうか?

気象病の主要な原因は、「気圧の変化」だと言われています。人間は、内耳の部分に気圧を感知する機関があります。エレベーターで急に上階に上ったりすると耳が詰まったような感覚になることがありますが、気圧の変化を感知し、鼓膜の圧を調節する役割があります。急な気圧変化は誰でも感知できますが、ちょっとした気圧の変化も逃さずとらえてしまう敏感な方も中にはいて、それに体が反応することによっていろいろな症状が出ると言われています。

気象病の症状としては、体の様々な部位の痛み、眠気、倦怠感、めまいといった、検査でなかなかとらえることが出来ないようなものから、喘息や低血圧など、しっかりとらえることが出来るものまで様々です。また、うつ病とも関連していると言われており、眠気や倦怠感などはうつ傾向の人が発症しやすい症状でもあります。

子供に関してよく問題になるのは、頭痛や眠気により学校生活に支障がでたり、喘息がでてしまったり、という症状です。

「気象病」のメカニズム

気象病のメカニズムはずばり、「自律神経の失調」によるものです。

 まず内耳にある気圧センサーが気圧の微妙な変化に過剰に反応します。そしてその信号を脳に送り、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。交感神経が過剰に活性化すれば、痛みなどの症状に結びつきますし、副交感神経が過剰になれば今度は倦怠感や眠気などが主に出てくることになります。内耳自体が過剰に反応することによってめまいが引き起こされることもあります。気分の落ち込みは痛みを助長し、また痛みがあることでさらに痛みを感じやすくなるという負の連鎖が起こります。

最近、気象病の症状がみられる人は大人だけでなく子供にも増えています。よく言われていることで耳の痛いお父さんお母さんもいらっしゃるかと思いますが、塾などがあり夜遅くまで起きていたり、スマホをいじっていたりすることや、朝食などを摂らなかったりといった、日常生活リズムの乱れが主な発症原因とも言われています。空調設備が整備され、屋外と屋内の気温差が激しくなっていたりすること、四季を通じて快適に過ごせるようになっていること、逆に異常気象によって急激な気圧変化が起こりやすいなっていることも、人間の自律神経を狂わせる一因でもあります。

気象病は現代において、誰にでも発症しうるものですが、6歳以下の子供にはあまり見られません。思春期前後の、もっとも自律神経が不安定な時期に起こりやすい傾向があります。

気象病の対応方法

他の疾患の除外が必要

気象病の診断はすぐにつけられるわけではなく、まずは症状が気象病なのかどうか、他の病気が隠れていないか、しっかりと検査を受けることが重要です。そして、ご自身で、定期的にやってくる体調不良が天気と関連していないか、しばらくの間天気とともに日記などを記し、その日の体調、痛み、気分、血圧や症状などの健康観察を行うことが重要です。そして、生活リズムをなるべく一定に保つように、早寝早起き、3食きっちりできるだけ決まった時間に食事を摂る、適度な運動をする、などを実践していくことが重要です。しかし、一旦乱れてしまった自律神経は、なかなかすぐに元に戻せるものでもありません。

特効薬はあまりない

自律神経がしっかり働いていないということはなかなか検査ではっきりと見る指標がないため、漠然としていて苦手意識がある医師もいると考えられます。実際、西洋医学ははっきりとした原因に対する治療が基本なので、西洋医学でのお薬でどうこうするということが難しい病態でもあります。そこで漢方薬の登場ということになります。

漢方薬では「五苓散」というものが有効との報告もあります。五苓散は子供の胃腸炎の時にも使われますが、体の水分の量を適量に調節してくれるものです。気象病発症の際には、内耳のリンパ管に浮腫が起こっているとも言われており、こうした状態を取り除くことで、症状が緩和できると思われます。

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アプリを使用し早めに対処

前にも書きましたが、頭痛などの痛みの症状は、一旦出てしまうと負のループとなりなかなか痛み自体が治りません。大事なのは「痛くなる前」に鎮痛薬を投与することですが、なかなかタイミングが分かりません。

そんなときには「頭痛ール」というアプリが活用できます。このアプリでは気象予報士が気圧の変化などを短期的に予測し、体調不良が起こりやすい日にちを教えてくれます。(アプリ内一部課金ありますが、無料で使えます)

一筋縄ではいかない気象病ですが、これからの時期、正しい知識をもって、正しく対応したいですね。

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