BCGが新型コロナウイルス肺炎に有効かもしれないという説【4/6追記アリ】

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世界中でコロナウイルスの感染者が増加し、死者も毎日どんどん増えている状況です。特にヨーロッパの惨状は、耳を覆いたくなるものばかりです。抗インフルエンザ薬のアビガンの治験が始まったり、喘息薬が有効かもしれないとか、抗HIV薬が効くかもしれないとか、ナファモスタットが効くかもしれないとか、世界中でコロナウイルスへの特効薬の開発が急がれています。

そんな中、BCG接種がコロナウイルスの重症化を防ぐかもしれない、という説が発表され、すでに海外では医療従事者への試験的接種も行われ始めているようです。

BCGとは?

BCGとは、いわゆる「はんこ注射」というやつで、主な目的は結核の予防です。BCGは結核の生ワクチンであり、生の弱毒化結核菌を皮下に投入し、免疫細胞に記憶させることで、実際の結核菌が入ってきたときに、強力な免疫反応で感染を防ぐ、という機序を期待して接種されています。日本では0歳台での定期接種が行われており、市町村によっては4か月健診などで集団接種が実施されているところもあります。

BCG接種国ではコロナの拡散が遅い?

例えば、東アジアであったり、ロシアであったりは、もともとBCGを定期接種に取り入れている国々です。これらの国では、まだ欧米のような爆発的感染が見られていない(これからという説もありますが・・・)というか、少なくとも欧米よりも拡散のスピードが速くない、ということに着目した人々がいるようです。

オーストラリアでは、メルボルンの小児医療研究所が、医療従事者対象のBCG接種の臨床試験を行うことを発表しました。アメリカでも同様の動きがあるようです。

また、ヨーロッパの中でも隣接している中で、BCG接種をしている国と、接種していない国で、死者の数や発病者の数が全然違うことを指摘したり、年齢的にハイリスクと言われる70台の方々はBCG接種をしていない、という事実があったり、ということを指摘する人もいます。

あくまで仮説ですが、BCG接種がコロナウイルス感染を軽症化できるとしたら、中国などでも子どもたちが軽症であるひとつの理由にもなります。(ヨーロッパでは若者の重症者の率もアジア諸国より高いようです)

BCG接種による免疫賦活化作用

実は、BCGに関しては、以前からいろいろと興味深い作用があることが報告されています。例えば、オランダからの報告によれば、BCG接種をすることで、間接的に黄熱病の発症率が有意に低下した、というものがあります。その機序はまだはっきりとしたことは分かっていませんが、おそらくは免疫細胞の遺伝子に後天的な変化が起こり、侵入者に対抗するサイトカインをたくさん分泌し、感染へ素早く対応できるようになるのではないか、という仮説です。

また、日本からの報告で、寝たきり老人にBCG接種を行ったところ、肺炎に罹患する率が有意に低かった、というものもあります。ウイルスの種類にまで言及された研究ではありませんが、BCGは結核を予防する以外にも、免疫系統を活性化させる作用があるのではないかと考察されています。

さらに、ワクチンに使われる結核菌の種類(株)によって、その効果も違うのではないか、ということに言及している人もいます。ひとつの対照となるのが東ドイツと西ドイツで、日本やロシアなどで使われている株を使ったワクチンを使用している地域(東ドイツ)のほうが、明らかに有病率と死亡率が低い、ということが主張されています。

ただし、それではBCGを接種していない赤ちゃんは重症化のリスクがあるのではないか?ということになりますが、今のところ早期乳児にも重症化症例はいないため、ここについては謎が残ります。

まだまだ分からないことが多いですが、このパンデミックを打開する光明になればと期待されます。

【追記】BCGワクチン不足の懸念

こうした動きを受けて、世間でも情報の早い人はすでに行動を始めており、医療機関にも、BCG接種を希望される方の来院が増えています。例えば、他の定期予防接種はしない主義で、母子手帳の予防接種欄が真っ白なのに、BCGのみ接種希望される方や、高齢者でもBCGを希望されて来院される方がいるようです。

ここで注意してほしいのは、BCGの有効性はまだ科学的に証明されているわけではありません。そして、特に高齢者に関しては、BCGの安全性も担保されていません。というのも、ツベルクリン反応をみて適合者がBCGが行われていた時代もありますが、過去に結核にかかっていたり、何らかのかたちで結核菌との接触歴がある人は、BCGワクチンを打つことで副反応が強くでてしまう可能性があります。現在は乳児期にしか適応がないワクチンを、高齢者に打てるのかというと、そう単純な話でもないというわけです。

しかし、乳幼児に関しては、たとえ母子手帳が真っ白であっても、あくまで定期接種で、という形で一人でも多くの人にBCGを接種する必要があります。もちろん、ワクチンの大切さに気づいて、他の予防接種も打つことが強く勧められますが、親が拒否するものはいくら定期接種対症のワクチンであっても強制できないのが実情です。

どうか、必要なものが、必要な人に行き渡るように、理性ある行動をお願いしたいです。

引用元など、随時更新予定です。

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