気になる子供の「癖」への対応方法

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鼻をほじるとか爪を噛むとか、いろいろ気になる子供の癖はありませんか?辞めさせるにはどうしたらいいか、悩むお母さんも多いでしょう。小児科医として、どのように対応したらいいのか、考えます。

子供の癖にはどのようなものがあるか

・指しゃぶり

親指を口にいれて吸うような形から、人差し指や中指、または数本一緒に、など、いろいろな指しゃぶりの形態があります。当然ですが、赤ちゃんのころは四六時中おっぱいを加えたり、おもちゃをなめなめしていたりするわけで、それが急になくなると口さみしくなってしまうのは分かる気がします。そして、口さみしいだけでなく、精神安定のために、手近にある指をしゃぶるようになり、次第に癖になります。

長く続けると、前歯が歪んできてかみ合わせに影響がでる場合があり、3歳ごろまでにやめるほうがよいとされています。

・爪噛み

ちょっと爪が伸びてくると、カリカリと爪を噛み切る感触を楽しむところから爪噛みが始まります。口さみしさも同時に緩和されるので癖になりやすい行動でもあります。ときには、親がしばらく爪を切らないでいいくらい、きれいに全部の爪を噛みとってしまう子供もいます。また、爪だけでなく爪の根元の逆剥けを全部とってしまうような事例もあります。

爪の隙間には雑菌が溜まりやすく、不衛生なのが問題になります。また、爪を噛みすぎて深爪になってしまうと、出血していまったり巻き爪などの原因にもなります。

・鼻ほじり

鼻が詰まっていたり、鼻くそがあったりすると、それを取りたくなるのは人間の性ですが、そもそも狭い穴に指をつっこみたくなるのは人間の本能でもあるとも言われます。

鼻腔には肺炎球菌などの感染性のある細菌が存在すると言われ、とった鼻をそのまま口にいれてしまう場合も多くあるために、衛生的に問題になります。

・性器いじり

男子に多いですが、おちんちんをひっぱったり触ったりして、刺激してしまう事例もあります。自慰行為も癖のひとつとも考えられます。

・唇を舐める

唇の乾燥などがきっかけで、唇を舐めることを繰り返す場合もあります。頻度が増えると、唇の周りがよだれでただれてしまうこともあります。

・歯ぎしり

歯ぎしりも癖のひとつと考えられますが、完全に寝ているときにするものなので、少し特殊な癖です。

上記以外にも、特殊なものであれば、髪の毛を抜いてしまう「抜毛症」や、壁に頭を打ち付けるなど、自傷をしてしまうものもあります。

癖をやめさせるためには

子供のこうした癖を見ると、親はイライラしてしまいます。「癖がひどくなるのは精神的に不安定だから」という通説が広く浸透しているために、「何がそんなに不安なの」と親としては責められている気持ちになるのも一因かもしれません。

そして、頭ごなしに「やめなさい!」といっても、効果がないどころか言い方によっては逆効果になってしまう可能性も。では、どうしたらいいでしょうか。

①癖を自覚させる

子供は何気なくやっている行動が「癖」なので、自分でも意識していないことがほとんど。まずは、「どういうとき」に自分がその行動をとっているのかを知らせてあげましょう。

ただし、責めるのではなく、癖の行動を行ったときにそっと手を押さえてあげるなど、知らせるだけで大丈夫です。

②「拮抗行動」を促す

「拮抗行動」とは、その行動をしているときは癖ができなくなるような行動のことです。例えば、指しゃぶりや爪噛みをする子は、両手をしっかりつかう行動をしっかりさせること。常時口に手がある状態から、少しずつでも時間を短くすることによって、癖になっている行動を和らげることが目的です。

③しっかりできたら褒めてあげて!

そしてしっかりと癖が出ずに一連のことが終えられたら、それを認めて褒めてあげることも大切です。そのことが自信になり、次の行動変容を起こすきっかけになります。10回できていなくても、1回でもやめられたらそれを褒めてあげるのが効果的です。

④きっかけを考える

そもそも、癖行動がどうして繰り返されるのか、親の鏡としての子供を考えたときに、親側として改善できる点がないかをもう一度しっかり考え直すのも大事です。

ただし、上記のことが出来るのは、最低でも3歳くらいになってから、言葉の意味がしっかり通じるようになってからです。

癖をやめさせるために、やってはいけないこと

注意しすぎてはいけない

子供の癖を気にするあまり、子供をずっと監視してことあるごとに注意したり、怒ったりすることはかえって逆効果になります。子供はより不安定になり、自己肯定感も低くなり、さらに癖行動が悪化するという悪循環に陥ります。また、お母さんが見ていないところで隠れて行動を起こすようになるので、根本的な解決になりづらいです。

むやみに脅してはいけない

「そんなことをしたらバイ菌が入って病気になるよ!」「他の子に笑われちゃうよ!」「赤ちゃんみたいでかっこ悪いよ!」と繰り返し怒るというように、本当のことであっても脅して伝えても、ほとんど無意識で癖行動を行っている子供には、恐怖心しか残りませんし自尊心が著しく傷つけられてしまいます。はじめに、どうしてその癖をやめるべきなのか、伝えるのは1回で十分です。

グッズを利用する

爪噛みを防止するグッズなどが発売されているので、利用してみるのも一つです。バンドエイドやテープを貼ったり、マニキュアでかわいくしたりして噛むのをやめさせるという方法もあります。

また、苦い味のするトップコート剤を利用してみるのもいいですね。(これ、本当に苦いです)

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いつかは治る、治らなくてもどうにかなる。おおらかに構えて

癖行動を起こすのは、手持無沙汰の幼児期が圧倒的に多いです。小学生・中学生と成長していく中で、もっと他のこともたくさんしなければいけなくなると、自然に癖はなくなっていく場合が多いですが、それは注意されたからではありませんよね。

また、大人になっても爪を噛んでしまったりする人は意外に多いです。それでも、ちゃんと人前ではしないようにしたり、状況に応じてコントロールしてやっていると思います。その癖が大人になるまで治らなくても、それは親の責任ではありません。また、その後どう癖と向き合っていくかは本人次第になります。きちんと子育てしようと思っている責任感の強いご両親に限って、癖のコントロールに難渋している傾向にありますが、子供の成長に任せてしまうのもひとつの方法です。

いつかは治る、治らなくてもましになる。そう信じて、おおらかに構えることが実は一番の近道だと思います。

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