重症薬疹について

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重症薬疹とは、薬剤が原因で主に皮膚や粘膜が侵され、重症であればその他の臓器障害も引き起こし、ときに命にかかわる重篤な疾患です。重症薬疹は、早期の診断と、原因薬剤の中止、そしてそれに引き続き適切な治療をできるだけ早期に始めることが重要です。

重症薬疹の種類

重症薬疹にはいくつかの型があります。

Stevens-Johnson(スティーブンス・ジョンソン)症候群

Stevens-Johnson症候群(以下SJ症候群)は、多くは高熱とともに皮膚と粘膜に水疱や表皮剥離を来します。目の病変も特徴的で、目やにがたくさん出て、結膜充血、びらんが見られます。口の中の粘膜や陰部にもびらんを起こしただれます。同様に、腸管や膀胱・尿管なども病変に侵され、血便や血尿が出ることもあります。

皮膚症状は特徴的で、不定形の発赤で、外側が紅斑で内部は少しくすんだ赤色になる「ターゲット状」の多型紅斑と呼ばれます。

一般の多型紅斑もターゲット状になることがありますが、粘膜症状があるかどうかが診断の分かれ目になります。また、高熱や強い倦怠感があったり、明らかに全身状態が悪い場合にはSJ症候群と診断されます。

TEN型薬疹

SJ症候群のさらに重症型と言われる病型で、SJ症候群がさらに悪化するとTEN型へと進展してしまう場合があります。皮膚のびらんがさらに広範囲となり、全体の10%を超えるようなものが当てはまります。皮膚は広範囲にわたって壊死しびらんを起こし、こすると容易にはがれ落ちてしまいます。また、消化器などの多臓器の症状もさらに強く、眼症状も強くときに失明に至ることもあります。

同様に皮膚のびらんを来す疾患では、ブドウ球菌によるSSSS(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)という病気がありますが、これは局所的な感染から起こるものであり、全身状態と経過が異なります。

重症薬疹を起こしうる薬剤

薬剤であれば、いかなるものでも薬疹を起こす可能性がありますが、原因薬剤として多く見られるものは、鎮痛剤、抗生剤、抗けいれん薬、高尿酸血症治療薬などです。抗生剤では、セフェム系と言われる薬剤(ケフラール、セフカペンピボキシルなど)やマクロライド系(クラリス、クラリシッド、ジスロマック)が多いと言われており、鎮痛薬ではロキソプロフェンナトリウム(ロキソニン)、イブプロフェン、次いでアセトアミノフェンが多いと言われいてます。

普段は便利に思えるお薬ですが、ときにとんでもない副作用が起こる場合があります。また、薬剤を飲み終わってからも症状が進行するものもあります。薬剤内服中の体の変化には十分に気を付けてくださいね。

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