レジオネラ感染症について

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「レジオネラ」という細菌をご存じですか?レジオネラとは、一般的に「レジオネラ属」に属する60種もの細菌の総称ですが、一般的によく知られる感染型は肺炎です。

今回は、レジオネラ感染症、それも肺炎に的を絞って書いてみたいと思います。

レジオネラ菌とは?

レジオネラ菌は自然界のどこにでも生息する細菌の一種ですが、主に湿気があるところを好んで増殖することが知られています。そのため、乾燥したところというよりは河川などの近く、そして人間の生活の中では、温泉や浄化槽、そして加湿器といった、水分が常にあるところに存在しています。感染経路は経口感染ですが、レジオネラ菌を含んだ水分が霧状になりエアロゾルという状態になることで、体内に取り入れられやすくなります。また、近年海外からの輸入感染症としても注目されています。

体内に入りこみ、感染が成立すると、数日-10日間ほどの潜伏期間を経て、まずは発熱、悪寒、倦怠感などの非特異的症状(これといった特徴のない症状)が出現します。軽症の場合は、ほんの短時間だけの発熱で終わる場合もありますが、重症化するときには半日から数日の間に意識障害を来すような重症になる場合もあり、注意が必要です。主な感染巣は肺ですが、肺炎の症状はあとから出てくるために、はじめは診断が難しいこともあります。また、心筋炎を合併すると、心不全を起こすこともあり、より注意が必要になります。また、肺炎自体も重症になりやすく、特に乳幼児や高齢者では命にかかわることもあります。

そうした理由もあって、赤ちゃんは、あまり小さい時期には大衆温泉などへの入浴は勧められません。

レジオネラ肺炎の診断と治療は?

レジオネラ症は、前述のようにはじめから確定診断を行うことが難しい病気です。そのために疑えば温泉旅行に行ったり、東南アジアなどへの渡航歴があるという事実の確認や、尿中の抗原の検出、さらに血液の抗体検査などを行うことによって診断します。ワクチンはありません。

適切に診断がなされれば、レジオネラ菌に有効な抗菌薬を投与することで、治療は比較的単純です。重要なのは、正しい診断を早期に行うことです。

心配しすぎる必要はありませんが、温泉旅行後の発熱には気を付けましょう!

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