冬のスキンケアの極意

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これから冬の季節になると、子供たちのお肌はあっという間に乾燥してしまいます。カサカサの状態が続くと、次第にかゆみが出てきて、かきむしってなかなか治らない、ということも。今回は、子供のスキンケアについてのお話です。

冬にお肌が乾燥するのはなぜ?

子供に限らず大人も、冬場になるとお肌が乾燥しがちになりますが、なぜでしょうか?

・湿度が低い

夏場は蒸し暑い日本の気候ですが、冬は高気圧に覆われ、基本的に湿度は50%以下になります。当然、周りの環境の湿度が低いと、それにさらされる皮膚も乾燥することになります。加えて、夏場は汗によって多少保湿効果があるのですが、冬は汗もかかないので、より乾燥しやすくなります。

・暖房器具の使用

寒くなってくると、ヒーターやエアコン、ストーブなどの暖房機器を使用することになります。当然ながら、暖房機器を使用することによって、部屋の中の湿度はさらに下がってしまいます。

・間違った入浴方法

冬は熱いお湯にゆっくりつかりたくなりますが、入浴方法を間違えば、肌の角質バリアを壊してしまい、乾燥をひどくする原因につながります。肌の理想的には、40℃のお湯で10分から15分以内の入浴が望ましいとされています。

乾燥するとなぜかゆくなるのか?

通常、皮膚は一番外側の角層が、外からの刺激を防ぐバリアの働きを担い、さらには内側から水分が逃げていくのを防いでいます。ところが、乾燥により角層がはがれたり、隙間が開くことによって、外部からアレルゲンや刺激となる物質が入りこんで炎症を起こします。そして炎症を起こすとさらに水分が逃げていき、掻くという行動によってさらに角層がはがれてアレルゲンが入りやすくなる、という悪循環に陥ります。

そのために、かゆみを防ぐためには、まだ炎症がない、あるいは少ない時期に、しっかり保湿をして角層の働きを最大限に生かせるような状態にしてやることが必要です。

保湿剤の塗り方

保湿剤の塗り方の目安として、FTU(Finger Tip Unit)という考え方が推奨されています。これは、チューブから出したお薬を大人の人差し指の第一関節から先まで約2.5cmほど乗せ、その量を塗る範囲を、大人の手のひら2枚分(両掌分)というふうに定める方法です。実際に塗ってみると分かるのですが、軟膏であれば思いのほか多い量だと思われる方が多いかと思います。皮膚のテカテカ・ペトペトになりますが、それが適量なのです。

お薬を塗る量はあくまで目安ですが、特にステロイド薬の場合は、なるべく少ない量にしたい、という気持ちから、つい塗り伸ばしてしまったりして、せっかくお薬を使っているのに、その効果が得られず、塗り伸ばす刺激で一層状態を悪くさせてしまうことすらあります。

子供の皮膚はとても薄くて繊細ですので、決して塗り伸ばさず、乗せるように塗る、と指導されています。大人のお化粧も同じですね。

風呂場での洗い方

お肌の強い子に関しては、あまり問題になりませんが、お肌は弱めのお子さんをお持ちの方は、石鹸は固形か泡状どちらがいいのか、オーガニックのものがいいのか、ベビー用はいつまで使うのか、そもそも石鹸を使ってよいものか、といろいろ悩まれる方も多いと思います。

お肌が弱ければ弱いほど、石鹸は多用すべきではありませんが、頭皮・足や陰部など、汚れが溜まりそうな部分には、泡状の石鹸を使うのがよいとされています。ポンプ式の泡立ち石鹸が楽ですが、固形石鹸やパウダー石鹸を使う場合には、泡立てネットを使ってホイップ状になるまでしっかり泡立てるのがよいとされています。泡のちからで汚れを浮き立たせ、洗い流すことができます。ゴシゴシと垢すりのように洗うのは厳禁です。

また、石鹸を使ったあとは、洗い流すことも重要です。特に、お肌が荒れている場合には、荒れた皮膚の隙間に石鹸のかすが残りやすく、それが炎症のもとになることがあります。しっかり泡立てた泡で洗い、ぬるま湯でしっかり洗い流すことがなにより重要です。

Q.軟膏は塗りにくいのだけど・・・

夏場はローションでなんとかなっていたお肌も、冬場になったらローションの保湿力ではカバーしきれなくなることもあります。軟膏は塗り伸ばしにくい分、保湿効果も高いです。乾燥する季節には、軟膏のほうがおすすめです。

また、最近はスプレータイプやフォーム(泡)タイプなど、さまざまな剤形で保湿薬が開発されており、頭皮にはスプレーをする、朝はローションにする、など、時と場合によって使い分けるのが賢い使い方です。

いろいろ試してもだめな場合は相談を

上記の基本的なスキンケアを実践してもなかなか皮膚の状態が落ち着かない場合、水いぼやカビなどの関連や、アトピーなどとの関連も気になるところです。皮膚科でも小児科でもいいので、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

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