キャンプ中のCO中毒に注意!

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寒くなってきましたが、これからが冬キャンプの本番ですね!ストーブや薪などを使う際には、一酸化炭素中毒に注意が必要です。

暖房機器だけではない、一酸化炭素中毒の危険

日本小児科学会雑誌の最新号に掲載されていた症例です。

症例

家族4人で2ルームテントでキャンプをしていた。前室のタープ下でバーベキューをしていた。テント入口は解放しており、インナーテントの換気窓は密閉されていた。

調理終了後、片づけをして、4人はリビングスペースに入り、換気用に地面から30cmほどの隙間を確保して閉じていたが、30分ほどして子供たちがインナーテントで休もうと入ったところ、すぐに頭痛を訴えはじめ、数分後に意識消失した。

すぐに両親がテント外に運び出したところ、意識は戻った。その後病院を受診し一酸化炭素中毒の診断であった。

調理は外でしていたのに・・・

キャンプでの暖房機器などの使用による一酸化炭素中毒の報告は複数あり、冬場は特にいろいろなかたちで注意喚起されています。しかし、今回の場合は、調理はタープ下のオープンスペースで行っており、また、インナーテント内(約4.5畳)での暖房機器などの使用はなかったため、風向きなどの影響で、たまたま調理時に漏れ出した一酸化炭素が、インナーテント内に溜まってしまった、ということだと考えられます。

実際にこの症例でも、病院受診時の子供の血液の一酸化炭素濃度から推測されるに、インナーテント内の一酸化炭素濃度はおよそ1700ppm以上であったと思われます。(通常は5ppm以下)

一酸化炭素中毒(CO)とは

一酸化炭素とは、炭素(C)が一つの酸素原子(O)と結びついた状態で、化学式でCOと表記されます。(二酸化炭素はCO2ですね。)無色無臭、そして刺激性のない気体で、燃料の不完全燃焼時に発生します。木炭や錬炭は燃焼時に一酸化炭素を出しやすく、青い炎を出して燃えているときには一酸化炭素が発生している証拠です。ちなみに、現在の都市ガスでも青い炎がでますが、現在は都市ガスには一酸化炭素は含まれていません。

一酸化炭素は血中のヘモグロビンとの結合性が非常に高く、酸素の200倍もあります。そのために、一酸化炭素が少しでもあると、血中のヘモグロビンは酸素ではなく一酸化炭素と結合してしまい、からだじゅうに酸素を送ることができなくなります。脳や心臓はその影響をいちはやく受けやすく、一酸化炭素中毒になると、すぐに頭痛の症状が出て、そのまま放っておくと意識を失い、そのまま死亡することもあります。

一酸化炭素中毒を起こす濃度

一般的には一酸化炭素濃度が500ppm以上になると、頭痛などの症状が現れ、1500ppm以上で死亡する濃度になります。先にも示したように、無味無臭、無色の気体であるために、一酸化炭素を感知することは難しく、中毒になりやすいと言われています。

子供は、大人よりも多くの酸素を必要としているために、耐えうる一酸化炭素濃度も大人よりも低く、およそ半分程度の濃度でも重篤な症状になると言われています。

一酸化炭素中毒時の症状と治療

一酸化炭素中毒の症状としては、軽症であれば頭痛・耳鳴り・めまい・吐き気・嘔吐を来しますが、そのまま一酸化炭素に気づく間もなく脳の低酸素状態になり意識が消失し、昏睡状態になります。

また、血中で一酸化炭素と結合したヘモグロビンは鮮やかなピンク色になるために、中毒を起こした人の顔色もピンク色で非常にきれいな顔色になるのも特徴のひとつです。そして、病院で測る「酸素飽和度」も見かけ上高値を示すため、状況証拠から疑わなければ、低酸素を見逃してしまう可能性があります。

また、一旦中毒から離脱した場合にも、数週間経ってから認知機能に異常を起こすことも知られており、遅発性の神経症状にも注意が必要です。

治療は、低酸素を解消するために酸素を吸うことですが、体のヘモグロビンと強く結合したCOを追いだす必要があるので、高圧酸素療法を行うこともあります。

一酸化炭素中毒を防ぐためには

一酸化炭素中毒は、発生しないように工夫するか、換気をしっかりするということが予防の基本となります。

キャンプ用のコンロやストーブ、バーベキューコンロ、ランタン、七輪など、一酸化炭素を産生する可能性のあるものは、テントから最低でも6m以上離して使うように、各アウトドアメーカーが推奨しています。

また、最近のテントは密閉性が高まっているために、単に窓を開けていたりドアを開放しているだけでは予防には不十分であるともされています。

今回のようなケースもあるため、特に寒さのためにテントの換気がはばかられる冬キャンプの季節は、COチェッカーを用意することをおすすめいたします。

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