滑舌が悪い・・・「か」行の練習方法

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子供は3歳くらいになるまでに、だいたいの日本語の50音が出せるようになりますが、中には、難しいとされる「か」行がうまく発音できない子がいます。今回は、そんなときに自宅で訓練する方法を考えてみます。

「か」行と「た」行の区別が難しい

カ行の発音は幼少期につまづくことが多い音のひとつです。
その中でもよくあるのが、カ行が全部タ行になってしまう事象です。これはどのようにして起こるのでしょうか。

か行の子音である「k」を発音するときには、舌の奥側の部分を、口の奥の天井(軟口蓋)にくっつけて、 その舌を弾くように強く息を吐きだし音を出しています。
それに対して、 一方で、た行の子音である「t」は、下の先を口の先のほうの天井(硬口蓋)につけて、同じように強い吐息で 舌を弾いています。

つまりカ行は舌と天井の後ろ、タ行は舌と天井の前という位置関係です。

子供は3歳くらいになるまで、舌の力も弱く、舌の後ろのほうを有効に使うことが難しいので、 カ行よりもタ行のほうが発音しやすいためにこのような事象が起こってしまうと言われています。

自宅での対応方法

自宅でできることとしては、カ行の「k」を意識した発音をしてもらう訓練が有効です。

単なる「かきくけこ」ではなく、「kあ」「kい」「kう」「kえ」「kお」とkを強調してうがいをするように発音させること。うがいをするのと似ている感覚なので、まずはうがいから練習するのもいいでしょう。

そして、舌の奥のほうを軟口蓋につけることができたとしても、それをはじき出すだけの息の力も必要になります。ですので、呼気を強くする練習も併せて行う必要があります。

すべてに共通することですが、何より重要なのは、できないからといって親がイライラしたり、怒ったりしないこと。ただでさえ発音ができていないというプレッシャーを感じている子どもは、それによりどんどん追い詰められて、か行を発音すること自体がトラウマとなり、余計に発音が難しくなってしまうことがあります。いつかは必ず話せるようになるので焦りは禁物ですが、きちんと発音できたときには通常以上に褒めてあげるのも大切ですね。

訓練は何歳から?

か行は日本語の中でも特につまづきやすい発音のひとつです。そのため、比較的ゆっくり経過を見ることが多い音でもあります。

だいたいは3歳台でカ行もしっかり言えるようになりますが、個人差があるので、4歳台くらいまでは眼をつぶることが多いようです。小学校就学直前にもまだ発音がしっかりしていないようなら、言語療法を行うほうがよいでしょう。

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