以前の記事でもご紹介しました通り、鼻洗浄は現時点では子供の風邪症状を確実に改善するというエビデンス(科学的証拠)を持つ、ただひとつの方法です。
今回、この鼻洗浄について、また新しい商品が出たので。ご紹介しようと思います。
Neil Med サイナスリンス
![]() | サイナスリンス スターターキット 洗浄ボトル 10包入 【Neil Med SINUS RINSE サイナス・リンス 鼻洗浄器 花粉症対策 鼻うがい】 価格:1,080円 |

実際はこんな感じ。

片手におさまるサイズのボトルで、付属のリンス液を所定の水に溶かすと、生理食塩水ができあがります。その生理食塩水をボトルに入れ、ボトルをぎゅっと握ると、黒い蓋の上方の穴から食塩水がビュッと出て、鼻の中を洗ってくれるという仕組みです。
スターターキットでは食塩水を作るための粉は10包入っていて、1包あたり240mlのリンス液ができます。大人でも子供でも、一通りの洗浄をするにはこの量で十分でしょう。
実際にやってみた。
本当は風邪を引いたときにやってみたかったのですが、小児科医の特性上なかなか風邪を引かないので、通常時にやっちゃいました。(本当の鼻閉時のときはいつかまた改めてレポートしたいと思っています)
右鼻にセットし、ズレのないことを確認し、ビュッとします。すると・・・
喉のほうに行くのかと思っていたのですが、意外にすぐ反対側の鼻の穴から液が出てきました。水温が冷たかったのがちょっと失敗だったので、人肌くらいの温度にするといいでしょう。もちろん、ちょっと水流がきつかったり鼻の奥の詰まりがひどい場合には多少喉のほうに行ってしまうかもしれませんが、口の中に戻ってくるという感覚です。染みる感覚は全くありませんでした。
子供も、当然嫌がりましたが、痛みはなかったとのこと。こちらも風邪のときのレポートは随時アップします。
ミストと併用する
同じ会社が、子供の鼻用のミストも発売しています。
![]() | 価格:1,080円 |

こちらも、全く鼻に染みません。今までは鼻水じゅるじゅるの子は、お風呂のシャワーでもくもくしたところや、濡れタオルをチンして鼻のしたに当てて上記で加湿してあげて、などと回りくどいことを説明していましたが、これ一本あれば加湿は寝室でも簡単に行えます。もちろん、染みない!
さらに、こんな商品もありました。
![]() | 価格:1,296円 |

こちらは、さらに高張な食塩水(塩分濃度が高い食塩水)を使っているため、浸透圧の力で、周囲の水分を吸収してくれる作用があります。つまり、鼻を潤すだけでなく、鼻の粘膜の腫脹をやわらげたり、鼻水を除去する力が強いと考えられます。もちろん、ちょっと濃いだけなので染みません。
これらを1本ずつ常備しておくだけで、乳幼児の鼻閉は少し和らげられると思いますし、まだしっかり鼻をかめない年代でも、ミストをしてから鼻をかませてあげるとより効果的に鼻水を除去することができるでしょう。
また、大人でも花粉症の時期には、特にハイパートニックのほうは期待大です。来年のスギ花粉シーズンにも使用してみようと思います。