赤痢アメーバ症とは

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赤痢ってなに?

赤痢って聞いたことありますか?赤痢って、昔世界中で流行ってたやつ?赤痢アメーバとは違う?いろいろ混同しそうなので、まとめてみました。

赤痢の原因

赤痢には、細菌によるものとアメーバによるものとがあります。

一般的に「赤痢」と呼ばれるものは、赤痢菌(Shigella)が引き起こす、細菌性腸炎のことで、日本でも戦後しばらくは感染者が多く、死亡例も多く出ていました。

一方、アメーバ赤痢は、赤痢アメーバと呼ばれる「原虫」が引き起こします。「原虫」は寄生虫の一種で、正確には赤痢アメーバは寄生虫症という分類になります。

赤痢の特徴

細菌性赤痢の特徴

赤痢菌は、衛生環境の悪い途上国であったり、栄養状態の悪い人に感染し、蔓延します。主に人に感染しますが、サルなども感染することがあり、宿主になることがあります。感染源になる動物の糞便に主に存在し、経口感染を起こします。

感染力は強く、数十個の細菌が体内に侵入しただけでも発症します。子供がかかりやすく、重症化しやすいのも特徴です。

日本での国内発症はあまりなく、ほとんどが海外からの輸入感染症です。衛生状態があまりよくない海外で、生ものや火を通していない飲料水、水洗いした生野菜などを介して感染し、発症します。

細菌性赤痢の症状

通常1-3日ほどの潜伏期間を経て、発熱、腹痛、血便を起こします。近年は一般的には栄養状態も格段に良くなっているので、軽症例が多いとも言われています。診断したら必ず届け出が必要な疾患です。

細菌性赤痢の治療

抗生剤治療が行われます。軽症例については、抗菌薬を使用しなくても自然に改善します。診断には、便培養からの赤痢菌の検出が必要ですが、培養には一週間程度かかり、結果が出ているころには自然に治っているということもあります。

アメーバ赤痢の特徴

アメーバ赤痢は、一般的には潜伏期間が長く、感染から2-3週間経過してから症状が現れることが多いと言われています。(感染後数日で出ることもあるようです)

主な症状は腹痛、血便、ときにより発熱も見られます。また、寄生虫症としての特徴は、腸管以外の臓器、主に肝臓などに感染して膿瘍(膿の溜まり)を作ることがあります。

また、糞便中には赤痢アメーバの嚢子(卵のようなもの)が数年以上に渡って排出されることがあり、これが感染源になることもあります。

また、赤痢アメーバは、近年、男性同性愛者の間で流行する病気としても知られており、年間1000例ほど報告のある中で8割以上は男性同性愛者の感染と言われています。

アメーバ赤痢の病原性

アメーバ赤痢自体は、9割の人の糞便中に存在するとも言われています。ところが、全員が全員、赤痢症状を発症するわけではありません。その人によって発症するかしないかを決定づける要因として、病原性に関連する遺伝子の報告もあります。

アメーバ赤痢の治療

アメーバ赤痢の治療は、「メトロニダゾール」という内服薬があります。メトロニダゾールは、一般ではあまり使われない抗菌薬の一種ですが、ある特定の病気にしか適応がありません。また、肝膿瘍になってしまった場合は、皮膚から針を刺し、膿瘍の膿を抜く、ドレナージ術が行われる場合もあります。

赤痢と赤痢アメーバの違い

赤痢と赤痢アメーバの違いについてはお分かりいただけましたか?そもそも病原体が違いますが、い下便が出る、ということで共通しており、昔の人は名前を付けるときに混同しがちになってしまったのでしょうね。

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