インフルエンザに対する麻黄湯の効果

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インフルエンザの猛威が続く

2018-2019シーズン、まだまだインフルエンザの流行は続いています!新薬ゾフルーザ、タミフル、イナビルなど、さまざまな治療薬がある中、どのような治療を行うのが一番いいのでしょうか?

インフルエンザの治療

インフルエンザの治療薬まとめで書いている通り、一般の基礎疾患のない3歳以上の子供に対しては、抗インフルエンザ薬は基本的には必要ありません。日本において、抗インフルエンザ薬の消費量は、全世界の約7割に上るとも言われ、世界的に見ても異常に処方されているとしか言えません。

なので、医師の本音としては、できるだけお薬に頼らず、自分の免疫力を使ってしっかり治ってほしいと願っています。そして実際、そのほうが免疫力がついて、インフルエンザの再感染を防げるという研究もされています。抗インフルエンザ薬とは、インフルエンザウイルスの増殖を様々な経路で邪魔するもので、免疫反応がしっかり発揮できない可能性が指摘されているのです。

また、抗インフルエンザ薬の乱用によって、お薬が効かない耐性ウイルスが増えてしまうと、ゾフルーザなどの新薬もたちまち無効になってしまい、いざ新型インフルエンザが流行してしまったときに立ち向かう術がなくなる、という心配もしています。

ただ、ママ目線で考えてみると、しんどそうにしている我が子に、ただの風邪薬と解熱薬だけで本当に大丈夫??と心配になってしまう気持ちもよく分かります。

そこで、「抗インフルエンザ薬を使用しなくても、同等の効果が得られ、なおかつ自然に近い状態で治ることができる」お薬があれば、最高だと思いませんか?

麻黄湯とインフルエンザ

そんなときに、ぴったりなお薬があります。

麻黄湯は漢方薬ですが、個人の免疫力を高めるという方法で抗ウイルス効果を発揮しつつ、症状も改善してくれるというすぐれものです。

さっそく麻黄湯の効果を見ていきましょう。

細胞の自浄能力を活性化する!

ウイルスに感染した細胞は、通常は自己の細胞に認識され、排除されます。ところが、インフルエンザウイルスは、この自浄能力を阻害すると言われています。麻黄湯は、この自浄能力を正常化させ、個体の免疫力をアップさせる効果があると言われています。

ウイルスが細胞外に放出されるのを防ぐ!

これはタミフルなどの抗インフルエンザ薬と同じ作用ですが、インフルエンザウイルスに感染した細胞から、細胞外に放出され、他の細胞に拡散されるのを防ぐということが示唆されています。

サイトカインを抑制する!

インフルエンザウイルスに感染すると、体の中でサイトカインというものが多量に放出され、熱を高めたり、免疫応答を促すような仕組みがあります。ところが、インフルエンザの場合、このサイトカインが必要以上に放出され、サイトカインストーム(嵐)と呼ばれる状態になることが多いと言われています。必要以上にサイトカインが出た場合、免疫機能が暴走し、脳炎や脳症を引き起こしたり、高熱が持続してしまったりと、体に不都合なことがたくさん起こります。

麻黄湯に含まれている、「桂皮」という生薬は、このサイトカインを調節し、サイトカインストームを起こさないようにすることで抗炎症作用と言われています。

鼻づまりを解消する!

麻黄湯の主成分である「麻黄」は、鼻の粘膜の腫脹を改善させる効果があるため、鼻閉が改善されます。インフルエンザのつらい症状の中で、鼻閉もしんどい症状の一つで、鼻閉があることで寝られなかったりゆっくり休めないこともあるので、対症療法としても役立つと考えらえます。

麻黄湯の効果に関する論文

2005年に、小児のインフルエンザにおいて、タミフル単独投与と、タミフル+麻黄湯投与とで、有効性を比較した研究があります。(漢方と免疫・アレルギー.2006,20,32-43)この研究では、麻黄湯を併用したほうが、熱やそのほかの有症状期間が短い傾向にあることが示されました。

その後、2006年に、小児のインフルエンサにおいて、麻黄湯単独の有効性を調べた研究が発表されました。すると、投与2日目から明らかに症状が緩和されることが示唆されました。

そして、2012年には、成人を対象にして大規模なランダム化比較試験が行われ(J infect Chemother.2012,18.534-543)、麻黄湯投与群、タミフル投与群、リレンザ投与群で比較される研究が発表されました。その研究の結果発熱やそのほかの有症状期間も、他の抗インフルエンザ薬と比較して、同等であるとの結果でした。

麻黄湯、いつから飲むのがいいの?

抗インフルエンザ薬は、なるべく早期に、発症後48時間以内の服用が原則です。では、麻黄湯はどうでしょうか?

基本的には、「発汗のしていない発病期」、具体的には「ゾクゾク寒気がする」「これから熱があがりそうなしんどさがある」ときです。

この時期は、これからサイトカインがたくさん働きだそうとする時期です。麻黄湯に含まれる「桂枝」という生薬は、発汗を促すことで解熱作用を発揮します。いったん汗が出てしまうと、桂枝の作用が増強されたり、効果が薄くなってしまうことが指摘されています。

なので、飲むとしてもせいぜい2日程度。それで、タミフルなどと同じ効果が得られるのです!

麻黄湯の飲み方

数ある漢方薬の中でも、麻黄湯は比較的飲みやすい部類の漢方薬です。漢方薬独特の臭いや風味は少ないほうです。

すべての漢方薬に通じることですが、顆粒エキス剤はお湯で煎じて飲むと、より吸収率がアップします。麻黄湯はやや酸味のある味ですが、お湯で煎じてジュースやカルピスで味付けしてやると、子供でも飲むことができます。

基本は食前の服用が原則です。

また、初期の投与量を処方量の倍量にすると、より高く効果が得られるという論文もあります。日本における漢方薬の投与量は、絶対的に少ないですので、副作用を心配する必要はあまりないと考えられます。

うれしい効果が満載の麻黄湯。実はインフルエンザだけでなく、他の高熱性の疾患にも効くと言われています。いざというときに常備しておくのもいいかもしれませんね。

by カエレバ

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