風邪の典型的な経過について

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子供の風邪の症状って??

子供が風邪を引いた場合、どのような症状があれば、重症化の心配があるのでしょうか?次に病院に行く目安はなにでしょうか?あるいは、どんな症状だったらおうちで様子を見られるのでしょうか?

小児科医が分かりやすく説明します。

子供の風邪の典型的な経過

前駆症状

多くの風邪の場合、まずは鼻水やくしゃみから始まります。同時期に、咽頭痛がある場合もありますが、赤ちゃんや小さい子の場合は、咽頭痛を表現できず、親が見逃してしまっている場合も多くあると考えられます。

咳も少しずつ出てきますが、まだ、コンコン、といった軽い咳です。

鼻水から咳へ

鼻水が多くなってくると、くしゃみで透明や白色の鼻水が飛び散ったり、痰の絡む様な咳も出てきます。鼻水は喉の奥に流れ込んで痰になるので、咳もごろんごろんと重たい咳をするようになります。

発熱

咳が増えてくると、微熱あるいは高熱を来すことも多くなります。だいたいは、鼻水が出だしてから、3日~7日程度の場合が多いです。

咳や鼻水も多くでます。

この頃は倦怠感もピークとなり、食欲がなくなったり、ぐったりする子も増えます。逆に、熱があってもある程度元気に遊べる子は、あえて安静にする必要はありません。外出は控えるべきですが、自宅で元気よく遊ぶのを止めることはしなくてよいです。仮に控えても、病気が早くよくなることはありません。

発熱~改善へ

発熱は通常3~4日程度で改善していきます。朝には下がって、夜にはあがる、という熱型も風邪でよく見られるものですが、特に心配することはありません。午後からは生理的にも体温が上がりやすくなります。朝熱が下がっていても、一日様子を見たほうがいいというのは、午後から上がってくる可能性が否定できないからです。

次第、咳や鼻水も次第に落ち着いてきますが、実は熱が出だした頃よりも、数日熱が続いて下がってくるときのほうが、痰がからんだひどい咳や、膿性鼻汁がひどくなる傾向にあります。そして症状はしばらく残ることも多いです。乳幼児では特に長引くことが多く、一度風邪を引くと、2週間程度は咳をしたり鼻水を垂らしたりしていることが多いです。

保育園に行っていたりすると、風邪が治り切る前に、次の風邪を引いてしまうので、年がら年中風邪を引いて鼻水を垂らしている、ということもよくありますが、感染を引きずっているのではなく、一度良くなってはまた次を引いているものと考えられます。

どんなときに病院を受診するべき?

上記に記した経過が、一般的なウイルス性上気道炎の経過です。この経過から外れて症状が出てきた、あるいは続く場合は、小児科への受診をおすすめいたします。

たとえば、喘息をもっているお子さんは、これにゼイゼイという喘息症状が加わってきます。肩で呼吸をしていたり、呼吸がしんどそうだというときには必ず病院受診が必要です。

また、発疹が出てきた、という場合には、ただの風邪ウイルスではなくて、麻疹や風疹、水痘などの診断がされるときもあります。発疹は消えてしまってからでは診断できませんので、そのときに診察する必要があります。

さらに、5日以上発熱が続く、という場合も受診が必要です。肺炎や中耳炎などの合併症を併発している危険性が高くなるのと、川崎病などの意外な病気の症状を見逃している場合があるからです。

どんなときには様子を見ていい?

前述しましたが、外来で意外に多いのは、「熱は下がったけど、鼻水・咳がひどいから心配」という主訴です。

実は鼻水や痰などの症状は、発症10日目でも約5割に残ると言われています。それも、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら、少しずつ良くなっていくというのが典型的な経過です。熱さえ下がっていれば、肺炎などが悪化しているという心配はまずありません。

このときに、病院を受診して、処方されるお薬といえば、去痰薬や鎮咳薬くらいのものですが、実はあまり効果が期待できないため、あえて病院受診せず、自然治癒に任せるのも一つだと思います。(飲んでいることで得られる安心感があるのみかと)(参考記事; 子供の風邪薬があまり効かないと思う件について

子供が病気になったときは、自分のとき以上に心配になってしまうものですが、一般的な風邪の経過を知っておくだけでも、ある程度安心でき、不要な病院受診や投薬が減らせるのではないかと思います。

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