2018-2019シーズン インフルエンザの症状と特徴

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2018-2019シーズン インフルエンザの症状と特徴

今月に入って爆発的な流行に入っているインフルエンザ。2018-2019シーズンのインフルエンザの症状とその特徴について書いてみました。

2018年1月現在、インフルエンザAが大流行していますので、主にインフルエンザAの症状について書いています。

一般的なインフルエンザの症状と特徴

①まずはなんといっても前兆のない高熱!

インフルエンザといえば、突然の高熱。ただし、まったく前駆症状がないわけでもありません。なんとなく鼻水が出るな、くしゃみが多いな、といった症状が見られる場合もあります。腹痛がみられる場合も多いです。
そして、気づくと39-40度を超えるような急激な発熱がある場合が典型的です。

そして、急激に熱が上がるので、小さい子では特に、熱性けいれんの原因になることも多いです。

ただし、最近では、そこまで熱が高くなくても実はインフルエンザの場合もあることが分かっています。実際、外来でも事情があって体温が37.5度に達していない、鼻水と咳だけの患者さんに対して迅速検査を行うこともありますが、時折意外に陽性になってしまうこともあり、その場合は登校可能な日の決定や、投薬内容にも苦慮します。

②高熱でうなされやすい!

熱が高いためか、「熱せん妄」と言われる状態になる場合もあります。

これは夜間にうなされるような軽症の場合から、見えないはずのものが見える、と奇妙なことを言いだしたり、ひどい場合にはパニックになって泣きわめいて手を付けられない状態になることもあります。大抵の場合、翌朝あるいは一寝入りして元に戻りますが、その時のことは覚えていません。

他の高熱性疾患より明らかに頻度は高いので、おそらくは高熱以外にインフルエンザウイルス特有の病態生理だと思われます。

また、脳炎・脳症を起こしやすいウイルスでもあり、うなされるような症状がずっと続いている、意識の状態が不安定である、などの症状があれば、必ず病院を受診する必要があります。

②熱が出で数日してからが咳の本番!

一般的な風邪は、熱が下がると同時期から咳や鼻水などの症状も改善していくことが多いですが、インフルエンザの場合はむしろ発症初期にはあまり咳鼻水などの感冒症状は目立たず、後から顕在化してくる場合が多いです。

外来でも、「インフルの診断は受けて投薬はされたけど、咳鼻水がひどくなってきました」と再度受診される方が目立ちますが、それば通常のインフルエンザの経過ですので、大きな心配はいりませんと話しています。
咳は大抵、一週間程度続きます。通常の風邪同様、朝起きがけに咳き込む場合も多いです。
咳がしんどい場合で心配なのは、熱が続いている場合です。インフルエンザは肺炎を起こしやすいウイルスなので、合併症としての肺炎には注意が必要です。肺炎を注意するにあたって、最も重要なのは熱です。熱が下がっているのに咳が続く場合は、喘息症状を合併している場合もありますが、あまり心配なくインフルエンザの自然経過であることが多いです。

③胃腸症状も多い!?

インフルエンザの症状で意外に知られていないのが、腹痛や嘔吐・吐き気・下痢などの腹部症状を起こすというものです。前駆症状の場合もありますし、解熱してからもおなかの症状が残る場合もあります。ただし、水様下痢が続いたりすることはあまりありません。食欲が戻らなかったり、何となく元気がない、顔色が優れない、という症状は、解熱後も1-2週間続く場合もあります。

ちなみに、従来胃腸症状はインフルエンザBのほうが強くでるとも言われています。昨シーズンに大流行したインフルエンザBでも、ウイルス性胃腸炎のようにゲーゲー吐いている子を多く見かけました。

④一旦下がったのにまた発熱!

これも意外に知られていないインフルエンザの症状、「2峰性発熱」と言われるものです。2峰性発熱とは、2-3日続いた発熱がやっと落ち着いて解熱したかとおもったころに、再度39-40度の発熱を起こすというものです。
これば乳幼児で多いことも知られており、ある研究では、1-2歳児で2峰性発熱が見られる確立が9割に上るという報告もあります。

二峰性発熱の場合、二回目の発熱は大抵24時間以内に治まります。熱が出るので多少ぐったりはしますが、その後回復してくるようであれば心配はいりません。

通常、インフルエンザの発熱は3-4日で解熱傾向となりますが、それ以降も発熱が続く、あるいは二峰性発熱と思われる発熱が3日以上続く場合は、自然経過から外れて合併症を起こしている可能性があります。
肺炎以外にも、中耳炎や副鼻腔炎などで発熱や咳長引いている可能性もあるため、熱が続く場合には一度小児科を受診しましょう。

こうしてみると、インフルエンザ、やっぱり悪いやつですね!

ちなみに、インフルエンザはインフルエンザウイルスが起こすもので、Hibに代表される「インフルエンザ(桿)菌とはまったく別のものです。昔はインフルエンザの原因としてご認識されたため、間違った名前がつけられ、今日の混乱を招いています。

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