子供のいびきについて

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子供のいびきに悩んでいませんか?

幼児であっても、日ごろから大人顔負けのいびきをかく子供がいます。実はいびきには病気が隠れていることがあります。気になるいびきについて、小児科医が解説します!

症例提示

4歳男児。
生来健康だが、ひと月に1回は39-40℃の高熱を出すことがある。
4歳までに、溶連菌の診断となったことが20回ほどあるという。
日中は眠気はあまりないが、注意力がやや散漫と言われている。

耳鼻科の診察では、扁桃は高度腫脹あり。
睡眠時の無呼吸も高度だということで手術適応と判断された。

4歳6か月時に耳鼻科にて扁桃摘出手術施行。

さて、この子がどうなったかというと・・・

扁桃摘出をしてから、いびきはすっかり消失、毎月出していた熱をほとんど出さなくなり、夜中もぐっすり寝られるようになったおかげで、注意力も回復し、ケガもしにくくなりました。

また、身長もグンと伸びました。

意外なところにも症状がでる、子供の「睡眠時無呼吸症候群」

上述の子供のように、いびきをすることによって、実は体に様々な変調をきたしています。

そもそも、いびきとは、喉あるいは鼻の奥の「咽頭」と言われる部分のどこかが閉塞することにより、空気が通るときに粘膜の摩擦音がすることです。

喉の奥には、扁桃腺という組織があります。左右両側にある、半円形の桃みたいなやつです。そして、そのもっと奥の通常では見えないところ(鼻と喉の間あたり)に、アデノイドという似たような組織があります。このふたつが、気道を閉塞させると、いびきの原因になります。

この扁桃腺とアデノイドが生理的に発達して、一番大きくなるのが4-6歳くらいと言われています。この時期がいびきも一番ひどくなりやすいです。

風邪のときなどは、上気道の粘膜がむくんでしまうため、一時的な閉塞が起こり、いびきをかきやすくなります。このような閉塞は一時的で治るため、特に問題はありませんが、常時いびきをかいているという場合には注意が必要です。

いびきをすることにより、上質な睡眠が確保できず、日中の眠気や注意力不足に陥ります。

また、睡眠不足は情緒の不安定や、精神発達の遅延、さらには成績低下にもつながります。成長ホルモンの分泌も妨げられるため、身長の伸びも停滞します。

そして、口呼吸をすることにより、風邪などの感染も拾いやすくなります。アデノイド

このように、さまざまなところに影響を来すのが、睡眠時無呼吸症候群です。

「心配ないびき」と「そうでないいびき」の見分け方

前述した通り、一時的ないびきは問題ありませんが、毎日いびきをかいている場合はチェックが必要です。病的ないびきがある場合は、扁桃腺やアデノイドを手術にて摘出するほうがよいと判断されることがあります。

①いびきをかいているときの胸の動き

吸うときと吐くときに胸やおなかがベコベコと大きく動いている。息を吸ったときに胸が大きくへこむ。

②途中で息は止まっていないか

数秒~ときには数十秒、呼吸停止する場合があります。

この2つに当てはまるようであれば、手術が推奨されます。もちろん、程度問題もあるので、日常生活での暮らしぶりや、年齢、家族の希望もある程度手術適応を考える目安になります。

説明しづらいと思うので、いびきをかいているとき、服の上半身をめくって、首から胸のあたりを中心に、動画で撮影するのがいいでしょう。

手術を必要とするかどうかを実際に判断するのは、耳鼻科医です。耳鼻科医の中でも、いろいろな意見を持っている人がいるため、なかなか一概には言えませんが、いびきに困っている人は、一度寝ているときのビデオを持って、耳鼻科を受診することをおすすめいたします。

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