子供が動物に咬まれたときの対応(哺乳類編)

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子供が動物に咬まれたときはどうしたらよいか

ペットを飼っていらっしゃる家庭は多いと思いますが、子供はなかなか手加減がききません。一瞬目を離したすきにガブリ!とやられる場合があります。

家庭で飼われている動物は、犬や猫が圧倒的に多いですが、感染のリスクがより高いのは猫です。

犬は縄張り意識が強く、自分の縄張りに侵入されると相手を噛むことがあります。猫は自分の身の危険を感じると咬んだりひっかいたりして自分の身を守ります。

どんな場合でもまずは洗浄!

犬や猫などのペットでも、その口の中にはたくさんの細菌がうようよしています。通常顔を舐められる程度であれば問題ないことが多いですが、するどい牙で皮膚に傷がついた場合は、そこから細菌が侵入してしまう危険性があります。

ひっかき傷についても同様で、特に猫では「猫ひっかき病」というものが知られているように、感染を起こし熱がでて首のリンパ節が腫れるような病気になることがあり注意が必要です。

動物に咬まれたり、ひっかかれたりして傷ができたときには、どんなときでもまずしっかり流水で洗浄が基本かつ最重要です!流水で局所を5分くらいしっかり洗い流してください。また、傷をしっかり広げて、できればジェット水流でしっかり洗うことができればいいです。

局所の安静、冷却

洗浄ができたら、炎症が広がらないように、しっかり冷却し、安静にすることが大切です。そして、程度に応じて病院受診するかどうかを判断してください。

犬は牙がそれほどするどくないので、皮膚が破れたような傷になることが多いですが、猫のように牙がするどい動物の場合は、噛み口はたいしたことがなくても、意外に深い部分まで損傷している場合があります。損傷がひどい場合には切開して洗浄する場合もありますので、洗浄したら病院を受診してください。

三種混合(四種混合)ワクチンは打っている?

病院受診の際には、予防接種歴も分かるものを持っていきましょう。動物の口の中の細菌の種類によっては、病気が進行すれば生命にかかわるものもあります。破傷風もそのひとつです。

破傷風は、三種(四種)混合ワクチンで予防できますので、これらのワクチンを打って10年以内であればまず大丈夫です。逆にいうと、10年以上経っている場合は、血清ワクチンの緊急接種の対象となります。参照;汚い場所でけがをした場合の対応

傷の密閉はしないで!

感染するリスクが高い傷に関しては、はやりの「湿潤療法」は危険です。密閉することによって、中で細菌が繁殖しやすくなること、またこまめな創部の観察はしにくくなるからです。

ひっかき傷で痛がるようでも、かるく絆創膏を当てておく程度にして、傷パワーパッドなどは貼らないようにしましょう。子供のけがの対応

また、病院を受診した際にも、傷口を縫うかどうかはそのときどきで違います。早期に十分な洗浄ができたと判断されれば縫合してもよいですが、感染のリスクが高いと判断されればわざと縫合しない場合もあります。

抗生剤の内服は必要

傷がある程度深い場合には、感染のリスクが高いので、予防的に数日間の抗生剤の投与がされる場合が多いです。

狂犬病ワクチンの確認

2018年現在、国内で狂犬病の発症報告はありませんが、海外で咬まれた場合や、野犬、タヌキ、キツネなどの野生動物の場合は特に注意が必要です。海外渡航前には狂犬病のワクチン接種が義務付けられている国も多数あります。

人間に咬まれた場合も同様

低年齢時には、何らかのトラブルで子供が咬まれる場合があります。動物に限らず、人間の口の中にも細菌がたくさん生息していますので、傷の深さによっては動物と同じ対応が必要になる場合があります。哺乳類であれば対応はだいたい同じと考えて差し支えありません。(もちろん野生動物のほうが危険ですが)

また、咬まれたあと数日経ってから腫れてくる場合や、膿がでる場合は、なるべく早く病院を受診し、処置をうけ抗生剤処方等の対応をしてもらいましょう。

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