子供の脊柱側弯症について

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子供の脊柱側弯(わん)症について

脊柱側弯とは

人間の背骨はブロックのような骨が柱にようにつながっていて、脊柱とよばれています。正常の脊柱は前あるいは後ろから見ると、ほぼまっすぐ、横からみると背中のあたりで後ろに膨らみ、腰のあたりでやや前に膨らんでいます。

脊柱が前後ではなく横(側方)に曲がっている状態を側弯症といい、多くの場合脊柱自体のねじれも合併しています。

脊柱側弯の分類と原因

多くの場合は、姿勢の悪さや下肢の長さの違い、さらに痛みなどによる、一時的なゆがみです。この場合を「機能性側弯」とよび、原因が除去されれば、症状は改善します。

病的な側弯は、一時的なものではなく、その構造そのものに問題があります。こうした側弯症を機能性側弯に対して、構築性側弯と呼びます。

問題となるのはこの構築性側弯です。

構築性側弯症は、多くの場合原因不明ですが、その中でも成長期である小学校高学年から中学校時代に発症しやすいです。そして女子が男子の5~7倍発症します。一卵性双生児の同胞側弯発症率は90%を超え、家族に側弯症があると子供も発生しやすいことから遺伝子的要因も関連していると言われています。

構築性側弯は、姿勢の悪さやカルシウム不足から発症するものではないとされています。

脊柱側弯症の診断

正確には、整形外科でレントゲンを撮り、骨のゆがみをコブ角と言われる、角度を測って診断します。

ただし、前屈検査や見た目の体や骨のゆがみでもある程度診断することができます。

①肩の高さの違い ②肩甲骨の左右差、③腰骨の左右差 で体のゆがみを予想できます。

脊柱側弯症は、特に成長期においては、身長の伸びとともに一気に悪化することがあり注意が必要です。

また、側弯症が進行してしまった場合、将来的に呼吸機能障害や腰背部痛の発症が生じることがあり、稀に神経障害が発症する場合もあります。それだけでなく、胸郭の左右差が美容上問題となり、本人が精神的苦痛を強いられるようになることもあります。

脊柱側弯症の治療

脊柱側弯症は、一般的にはまず原因や悪化因子と思われるものを排除して経過観察を行いますが、状態や進行具合に応じて、装具療法あるいは手術療法が必要になります。カイロプラクティックや接骨院での治療はエビデンスがありません。

一般的には、コブ角が25度程度までのものは経過観察を行います。

25度~40度までの中等度のゆがみがある場合は、進行具合も配慮しながら、場合によっては装具を付けて3か月~6か月毎にレントゲンを撮りながら経過観察を行います。最終的に成長期が終わって35度以内に落ち着くものは、美容上の問題はありますが、将来的に体の機能的な問題となることも少ないと言われています。

50度以上の高度側弯になると、機能的問題が高頻度に発生する上に、自重での進行も早くなるために、手術療法が強くすすめられます。

根治療法は手術療法です。脊柱に金属のプレートを打ち込み、進行を食い止め矯正する治療です。手術はおおがかりなものになるので、自己血輸血の準備などを行いながら、感染のリスクや、神経麻痺などの合併症のリスクと、無治療でいることのリスクを天秤にかける必要があります。

手術は骨が固くなりきらない10代のうちがいいと言われますが、逆に早すぎると成長とともに再発してしまったりすることもあり、症例により異なるようですので、整形外科の専門医に相談しましょう。

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