子供の便秘治療について

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子供の頑固な便秘について

以前、家庭でできる便秘対策について触れましたが、対策をしても頑固な便秘は一朝一夕ではなかなか治りません。それは、それまでの生活で便が溜まることに体(腸)が慣れてしまったことも一因です。生活リズムを整え、毎日、あるいは2日に1回でも、定期的に排便ができるように、体を整えなければいけません。

それでも、なかなか便が出ない、という場合は、病院での管理が必要になります。

通常は直腸に便が溜まると、直腸肛門反射という反射が働き、排便行動を起こしたくなります。ただ、効果的にいきむことが難しかったり、痛みがあるためにいきめないなどで、我慢してしまうと、直腸が伸びきってしまいこの反射が起こらなくなります。

また直腸に溜まった便からどんどん水分が失われ、固まってしまいます。すると、余計に排便時の痛みが強くなり、排便ができずに悪循環に陥ります。

小児科での便秘治療

便秘は、全年齢に起こりえます。家庭でできる対応をして、それでも定期的な排便が得られない場合は、お薬を使ってコントロールしていくことになります。

お薬の種類としては、緩下剤 と 腸管運動亢進薬 が主な治療となります。

緩下剤

代表的なものに「カマグ」「酸化マグネシウム」「マグミット」という名前のお薬があります。「マルツエキス」や「オリゴ糖」もやや弱いですが同じ効果があります。

これは、便に水分を摂りこみやすくして、柔らかくする作用があります。便は大腸を通っていく過程で少しずつ水分が失われ、排出直前には固形になっていることがほとんとです。固形になると、前述のように排便しにくくなるため、このお薬を飲むと柔らかいままで排便できるようになります。

お薬の量が多すぎると下痢になったり、腹痛が起きるため、体重や体質によって量の調節が必要です。

また、すでに固まっている便に対しては効果がないため、まず溜まった便を出してしまう必要があります。

腸管運動亢進薬

「ラキソベロン」「プルゼニド」などのお薬が代表です。これは、腸の運動を亢進させ、無理やり排便させるようにするお薬です。当然ながら、腹痛も起こりやすいです。

また、長期間服用していると効果が薄れてくるのも特徴です。

グリセリン浣腸

直腸で固い便が栓をしているような状態であれば、「浣腸」が必要です。これは、直腸に滑りのいい薬剤を流し込み、さらにその刺激で一時的に腸の運動を活発化させます。病院では「グリセリン浣腸」が使われますが、「イチジク浣腸」なども同様の作用です。

便秘用坐薬

「テレミンソフト坐薬」「レシカルボン坐薬」は直腸に直接刺激を与え、排便を促す、グリセリン浣腸と同じような作用があります。レシカルボンのほうは、炭酸ガスを発生させ、直腸を刺激します。

摘便

それでも出ない場合、完全に便が固まっている場合は、肛門から便を摘出する方法があります。

これらのお薬を組み合わせ、また使い分けて、排便習慣を確立することが必要になります。

継続的な治療が必要

前述した通り、慢性的に便秘になってしまっている場合は、継続的な治療が必要です。

一般的には、まず宿便となっている腸内の便を一掃するために、しばらくは毎日浣腸を行います。直腸に常に便が溜まっている状態をなくし、排便反射を復活させるためです。

そして、腸がある程度すっきりしたら緩下剤を飲みながら、定期的な排便のリズムを付けます。ここまででだいたい1か月以上はかかります。そして、リズムが付いて来たら、少しずつお薬の量を減らしながら、様子を見ていきます。

このように、慢性になった便秘は1回の治療で治ることはなく、緩下剤や浣腸を組み合わせながら、数か月~長いときには数年かけて行う必要があります。便秘治療は、便秘歴が長いほど、しっかりと焦らず治療する必要があります。生活習慣の改善と併せ、排便で子供が困らないように、便秘がこじれて排便行為自体を嫌がるようにならないように、早めに小児科に相談しましょう。



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