【最新】2018~2019風疹の流行が続いています!(12/26更新)

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2018~2019年、風疹大流行

以前記事にもしましたが、依然として、風疹流行の勢いはとどまっていません。風疹は大人がかかると重症化することも問題ですが、一番は、妊娠初期に罹患した場合の胎児への影響です。

風疹の新規患者数はここのところ一週間に150人のペースで急増しています。特に首都圏を中心に、感染がどんどん拡大しています。2018年10月2日に国立感染症研究所は風疹患者急増への警告を発しています。2018年12月26日までに、累計の患者数は2454人となり、今後もさらに増加していくと思われます。

感染者の県別・年齢別内訳

国立感染症研究所のデータによれば、2018年12月26日時点での発表では、患者数が最も多いのが東京で、累計899人、その次に多いのが千葉県を抜いて神奈川で累計373人、そして、千葉県で368人です。さらに埼玉182人、茨城54人と続いています。

関東以外でも愛知でも116人と迫っており、そして大阪で115人の発症者が報告されています。福岡でも148人と発症者が増えています。

2018年12月26日まで、発症年齢は一貫して、30~40代の男女、特に男性に多く、6割を占めています。ただし、女性では20~30代での発症も増えており、両方合わせて約6割となります。妊娠適齢期と重なることから、さらなる感染拡大や妊婦、新生児への影響が懸念されています。

ワクチンを打っていない「空白の世代」が感染

風疹流行の兆しあり、の記事でご紹介しましたが、国の政策転換期にあたる、昭和54年4月2日から昭和61年10月1日生まれの人は、定期予防接種されていない「空白の世代」にあたるため、自分で任意の予防接種を行っていない限りは、風疹の抗体を持っている可能性が少ないです。

また、風疹の症状を発症しなくても、知らない間に罹ってしまっている場合もあります。これを、「不顕性感染」と呼びます。本人は知らない間に治っている、あるいは軽い風邪程度で済んでいるので、風疹にかかっている自覚は全くありません。抗体がないと感染しやすいですが、ある程度抵抗力があり、不顕性感染をしてしまうのもこの「空白の世代」の人が多いといえます。

空白の世代の詳細(2018年12月1日時点)

男性;39歳8か月以上 女性56歳8か月以上

スプレッダー(拡散する人)になってしまう危険性

風疹の潜伏期間は2-3週間と言われています。この潜伏期間中にも、ウイルスを排出しています。また、先に出てきた「不顕性感染」の人もウイルスを大量に排出しています。

こうして気づかずに、人が多数集まる場所や、通勤などの際に、拡散の原因の一端を担うことになります。

風疹の抗体保有率

風疹抗体価は、一般的には1:8以上あれば十分とされています。
成人男性は30代後半で抗体保有率は84%、40代で77~82%、50代前半で76%であり、この世代において、特に抗体保有率が低いことが分かっています。
また、女性においては、妊娠出産におけるリスクを鑑みると、風疹抗体価は1:16以上が望ましいとされており、その割合は、20代前半で80%、20代後半で76%、30代前半で84%、30代後半で88%、40代前半で84%、40代後半で81%です。逆に言えば、どの世代でも、妊娠適齢期にある女性の全年齢で、2割の人は風疹に罹患するリスクがあります

風疹抗体価の測定費用が公費に!しかし・・・

風疹を予防するためには、ワクチンを接種するしかありません。
ただし、自分に抗体が十分あるのかないのかをあらかじめ調べることもできます。抗体検査の費用はどの病院でもだいたい5000円程度、そして、その費用を国が負担するという動きがでています。おそらく来年度から対象年齢限定ではありますが、検査費用の公費負担が行われるのではないかと思われます
しかし、風疹の抗体価の確認をするためには、まず一回病院に行って血液検査をする。結果は早くて3日程度、遅い場合は一週間ほどかかります。そして、一週間ほどして結果を聞きに行き、必要であればワクチン接種、という流れになりますが、病院によってはワクチン外来はまた別に予約を取りなおさなければならないところもあります。仕事を2回以上も休まなければならない、あるいは、大事な空き時間を使って、検査をする人が一体どれくらいいるでしょうか?

追記;ついにワクチン接種助成が開始されるもよう

12/11付けのニュースで、39歳から56歳の対象年齢の男性に、3年間ワクチン接種費用の助成が出るとの報道がありました。

妊婦に関わる人、その可能性がある人は早めにワクチン接種を!

ワクチン費用も病院によって多少異なりますが、検査と同額程度でおよそ5000円です。抗体価が十分あったとしても、前回のワクチン接種から10年以上経過していれば、免疫を強化することができますし、副作用が強くでるということもありません。
なので、妊婦に関わる人や、これからその可能性がある人は、なるべく早くにワクチンを接種することをお勧めいたします。それも、風疹ワクチンでなく、麻疹・風疹ワクチンを接種してください。麻疹も同様に流行しているから、一石二鳥です。
風疹流行に伴い、全国民がワクチン接種をすればワクチンは確実に品切れになりますが、優先度を決めて、未接種の1歳児と、妊娠出産にかかわる適齢期の男女、または妊婦に関わる可能性が高い職種の人などに、ワクチン費用の助成をすることが先決ではないかとも思います。
さらに、ワクチンがその世代に行き届けば、さらに上の世代もワクチンを接種する必要があると考えます。こうして日本人全体で風疹の抗体価を上げることで、集団免疫の力で、風疹を排除することができ、今後の流行を阻止できるからです。
どうか、この記事を読んでくださった方、周りの人にも啓蒙していただければ、と思います。
追記;12月現在、風疹ワクチンが不足している地域もあるとの情報があります。パニックになる必要はありませんが、なるべく妊娠世代の男女(妊婦は適応外)、そして1歳になってからすぐの幼児がワクチン接種できるように、国の対策を待ちたいところです。

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