アレルギー用ミルクについて
赤ちゃんがミルクアレルギーだった!という場合に使えるアレルギーミルクの特徴をまとめました。
アレルギーってなんで起こるの?
そもそも、アレルギーはどうして起こるのでしょうか?
実は、アレルギーを起こすのは、その食物の中に含まれるアレルゲンと呼ばれるタンパク質が原因です。タンパク質とは、アミノ酸という分子が何個も組み合わさって作られる物質です。タンパク質を構成するアミノ酸の数が大きいほど、アレルギーを起こしやすくなります。
タンパク質はアミノ酸の集まりなので、アミノ酸に分解することができます。タンパク質の分解度合によって、いろいろなアレルギーミルクが作られています。
タンパク質やアミノ酸は、「分子量」という単位でその大きさを表します。一般に、タンパク質は分子量数万~数十万、アミノ酸は数百です。
軽症の場合
アレルギーにも症状によって軽症から重症まであり、状態によって飲めるミルクが変わります。
E赤ちゃん
E赤ちゃんは厳密にはアレルギー用に作られたミルクではありませんが、アレルギーを起こしにくいように、少しだけタンパク質を分解して作られています。
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ミルフィー(明治)
乳タンパクを分解すればするほど、ミルクとしての風味は落ちていきます。
風味をなるべく落とさないように配慮しながら、アレルギー用に分解されているミルクです。
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Ma-mi(森永)
こちらも、風味を落とさずに作られています。
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中等症の場合
上記のミルクでもアレルギー症状が出てしまう場合は、本格的なアレルギー用ミルクを使う必要があります。
ニューMa-1(森永)
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ボンラクト(和光堂)
また、大豆アレルギーがなければ、大豆乳に変えるという選択肢もあります。
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どうやって摂取していく?
アレルギーを疑った場合、通常のミルクからこれらのミルクに切り替える必要があります。
母乳で育てていたのであれば、母乳主体に戻し、必要があれば搾乳して乗り切るようにします。ただし、どうしても飲ませられない、事情があって母親が長期離れなければいけないということであれば、これらのミルクをまず少量5ml程度から試してみる必要があります。母乳に少しずつ混ぜて飲ませてもいいです。
ただし、それでもアレルギー症状が出る場合もありますので、自己判断はせず、専門医に相談しましょう。