子供のアレルギー性鼻炎

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子供のアレルギー性鼻炎について

ここ10年ほどで、子供の花粉症やアレルギー性鼻炎が増えてきました。

小学校1年生でのアレルギー性鼻炎の有病率は20%以上、6年生では30%以上であるとも言われています。

子供のアレルギー性鼻炎を疑ったときに、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

子供のアレルギー性鼻炎の特徴

アレルギー性鼻炎は、通年性(ハウスダストによるもの)と、季節性(いわゆる花粉症)の二つに分かれます。どちらも増加傾向にありますが、通年性のほうが子供に多くみられます。

アレルギー性鼻炎があると、睡眠の質も落ちますし、学習効率が落ちてしまい学習スコアが下がってしまうという研究結果があります。

また、アレルギー性鼻炎がある子供は、喘息を発症するリスクが高く、しかも自然軽快しにくいため、大人に鼻炎症状や喘息症状を持ち越すことが指摘されています。

アレルギー性鼻炎の診断

鼻炎症状の有無、鼻粘膜の腫脹、鼻ポリープ(鼻茸ともいう)の有無などから判断されます。また、上気道炎時にも鼻炎になりますが、1-2週間で改善するものはアレルギー性鼻炎でないと考えられます。

診断は、鼻の所見が得られれば確実ですが、診断的治療として、まず抗アレルギー薬を投与してみて効果を見る、という方法もとられる場合があります。

アレルギー性鼻炎の対処法

アレルゲンの回避

花粉やハウスダストなど、アレルゲンがはっきりしていれば、そのアレルゲンを避けるのが一番です。

ハウスダストはゼロにすることは難しいですが、週2回以上部屋に掃除機をかけること、布団をこまめに干すこと、寝具に週1回以上掃除機をかけることなどが推奨されています。

花粉の場合は、なるべく密閉性の高いマスクをすることがアレルゲンの回避につながります。ただし、子供ではなかなか難しい部分もあります。

タイプ別アレルギー性鼻炎の対策

アレルギー性鼻炎の薬物療法

いわゆる抗アレルギー薬を飲んだり、ステロイドの点鼻薬を噴霧したりします。

抗アレルギー薬は、かねてより作用の強さと眠気の副作用が相関すると言われていますが、近年は眠気を引き起こしにくいお薬も開発されています。それでも、便秘になったり、けいれんを起こしやすくなったり、といった副作用は避けられません

喘息の薬としても知られるシングレア・オノン・プランルカストも鼻炎の薬で、鼻閉に有効と言われています。

ステロイドの点鼻薬は、即効性はないものの、継続して使うことで、鼻粘膜の腫脹を改善し、鼻炎を抑える効果があります。局所療法なので、ステロイドの副作用を気にしなくていいのも利点です。

アレルゲン免疫療法

ダニアレルギーの治療法 でも書きましたが、アレルゲンを少しずつ体内に取り込むことによって、だんだんアレルギーを起こしにくくするような新しい治療が進んでいます。だいたい5歳からできるようになります。

アレルゲン免疫療法のいいところは、ある程度の治療期間を設けると、治療を中止してからも何年も効果が得られること、また喘息などへの進展を抑えられること、ハウスダストや花粉など、他のアレルギー発症を抑えられることが挙げられます。

スギ花粉症のアレルゲン免疫療法について

手術療法

先に触れた、鼻ポリープ(鼻茸)を手術で除去することにより、アレルギー性鼻炎自体が治るということも知られています。鼻ポリープの中にはアレルギーを引き起こす細胞がたくさん存在しており、アレルギーの悪化因子となっているためです。

診断において重要なのは鼻の所見ですので、小児科でなく耳鼻科を受診して確定診断を受けることをお勧めいたします。アレルゲン免疫療法を含め、治療はアレルギー専門医にお任せください。

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