RSウイルスについて

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RSウイルス感染症について

2018年は8月からRSウイルスが流行の兆しです。

RSウイルスってなに?

RSウイルス(Respiratory syncytial virus)とは、呼吸器の感染症を起こす代表的な原因ウイルスの一つです。2歳までにほぼ100%の人が感染を起こすと言われています。RSウイルスにもいろいろな型があり、生涯に何度も感染を起こしますが、初感染の年齢が低いほど重症化することでも知られているウイルスです。

RSウイルス感染症で注意すべき症状とは

大人や学童期の子供では、通常の風邪の症状と同じで、見分けがつきません。ところが、低月齢の乳児がこのウイルスに感染すると、「細気管支炎」という病態を引き起こします。細気管支炎とは、気管支が枝分かれを繰り返して細くなっている部分で炎症が起こることで、気道のむくみや痰の増加などにより、喘息と同じようなゼイゼイを引き起こします。

このゼイゼイは、通常の喘息と異なり、気管支拡張剤の吸入やテープ薬があまり効かないことが多く、重症の場合は治療が難航します。

また、鼻水の量も通常の風邪よりもだいぶ多く、透明の鼻汁がひっきりなしに垂れ、乳児では哺乳ができなくなってしまう場合もあります。

さらに、新生児や低月齢の赤ちゃんにおいては、「無呼吸発作」を起こすことも知られており、呼吸中枢に異常を来し、一定時間呼吸を止めてしまうこともあり、注意が必要です。

RSウイルスの典型的な症状経過

潜伏期間:3日~7日間程度

はじめの数日:鼻水やくしゃみなど、通常の風邪とあまり変わりません。ただし、鼻水がいつもより多いと感じることもあります。熱はあまりないか、あっても高熱になることはあまりありません。

3日目以降:ゼイゼイしてくる場合は、だいたいこのくらいからしてきます。

鼻水は相変わらず多く、哺乳ができないこともしばしばあります。息継ぎを頻繁にしながらも、なんとか哺乳できていれば問題ありません。この頃から、咳込みもきつくなってきます。体全体を動かしてしんどそうな咳をするようになります。また、発熱も見られます。

5日目以降:ゼイゼイは一般的な経過の場合、5日目-7日目あたりがピークになることが多い印象です。病勢が強いと、発熱も続き、肺炎の心配もでてきます。また、鼻水流出が続いているため、鼓膜の発赤が見られ、中耳炎を合併している症例もよくあります。

7日目以降:特別な合併症(肺炎、中耳炎など)がなければ、一週間以上発熱が続くことはあまりありません。逆に、一週間熱が続いている場合は、血液検査やレントゲン検査を考慮します。

新生児や早期乳児の場合:初期から不規則な呼吸や、無呼吸発作が出ることがあります。新生児は哺乳力も弱いため、早めにRSウイルス感染症の有無の確認をしたり、経過観察するために入院することが勧められます。

RSウイルスの検査は?

インフルエンザと同じような綿棒で、鼻の奥の粘膜を擦過し分泌物を採取します。分泌物の中にRSウイルスがいるかどうかを検出します。検査自体は10分もかかりません。

0歳台だと外来で保険を使って検査できますが、1歳以上だと、自費検査になります。(3000円程度することが多いです)また、1歳以上でも、入院する症例では保険が使えます。

RSウイルス感染症の治療は?

症状を緩和する治療が中心となります。鼻水を吸ったり、去痰薬を出したり、入院症例では酸素療法や吸入療法を組み合わせます。ただし、吸入もばっちり効くことは少ないです。RSウイルスには抗生剤は無効です。

自宅ではこまめに鼻水を吸って、縦抱きをして、なるべく咳が楽にできるようにサポートしてあげましょう。

心臓に疾患があったり、早産の子供には、シナジスというRSウイルス抗体の注射の適応があります。この注射の適応がある子供さんはひと月に1回、病院で予防接種を受けます。とても効果なお薬ですので、自費で受けることはできません。

参考記事;鼻水吸引器のススメ

どんなときに入院が必要?

肺炎などの場合も同様ですが、熱がある程度続いていても、ミルクが飲めていたり、食事が摂れている場合は、入院は要らないことが多いです。

逆に、熱がなくても、ぐったりして呼吸が苦しそうだったり、ゼイゼイしている場合には入院が勧められます。

 

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