赤ちゃんのめやに(眼脂)について

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赤ちゃんに目やにが!どうする?

うまれたばかりの赤ちゃん。おっぱいも飲ませなきゃ、おむつも代えなきゃ、、って、なんか目やにでてませんか??ここでは、赤ちゃんの目やにについて、心配な場合と、その対策について、説明します。

赤ちゃんの目やにの原因

①鼻づまり

泣くと鼻水がでてきますが、実は鼻水ではなく大部分が涙です。目は涙管というもので鼻と繋がっています。風邪を引いていて、鼻が詰まっていると、涙管を通って涙がちゃんと鼻に流れず、逆流を起こしてしまうことがあります。鼻づまりによって、細菌が繁殖してしまっている場合もあります。大抵は、ゆっくり温かいお湯で目やにを柔らかくしたあと、柔らかいガーゼなどで優しくふき取ってあげると、鼻づまりが解消する数日後にはでなくなります。

眼瞼結膜(瞼の裏)や眼球結膜(白目の部分)が赤くなっていたり、腫れているように見える場合は、細菌が繁殖している場合がありますので、医師に診せるようにしてください。抗生剤の点眼が必要になる場合があります。

②ウイルス感染

ウイルス性の結膜炎になってしまった場合も、眼瞼結膜(瞼の裏)や眼球結膜(白目の部分)が赤くなっていたり、腫れているように見えることがあります。大抵は、喉が赤かったり、咳鼻水があったり、風邪の症状を伴います。そして、目やにがたいてい目があかないほどこってりと付きます。

ウイルス性の結膜炎の代表格がアデノウイルス(=プール熱)です。(参考記事;プール熱について)この場合、あまり直接できることはありませんが、二次感染の可能性を考え、抗生剤の目薬が処方されたり、炎症が強い場合は、ステロイドの目薬が処方される場合もあります。眼科でもいいですが、全身の他の症状がある場合は小児科の受診でよいでしょう。

③鼻涙管閉塞

人間は目の乾燥を防ぐために、常に涙を産生しています。赤ちゃんは、目から鼻に通っている涙管の作りがもともと細いですが、20%ほどの赤ちゃんは、生まれてくるときにまだこの涙管がしっかり通っていないこともあります。涙管が通っていないと、常に作られている涙が鼻に逃げていかないので、いつも涙目になっていたり、目やにがでていたりします。量はさほど多くないこともありますが、涙が多いため、診断は比較的容易です。

この場合は、「鼻涙管マッサージ」というものを行います。マッサージの方法は、目頭から鼻筋に沿って下方に、10回程度優しくなでてやるという簡単なものです。決して強く押すことはやめましょう。こうしてマッサージをすることで、自然に開通することがあります。

ただし、このマッサージが効果ない場合でも、少し大きくなると自然に開通する場合が多いです。1歳すぎてもずっと治らないといった場合には、眼科で外科的に開通してもらうという方法もあります。

④生後間もなくの目やに(経腟分娩)

赤ちゃんが産道を通ってくる際に、お母さんの膣内に存在する細菌に感染し、細菌性の結膜炎になることがあります。最近は、生後すぐはルーチンで目やにをさしているところがほとんどだと思いますが、退院前にもめやにがある場合は、相談しましょう。

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