【小児科医ママから】母乳育児で悩むお母さんへ

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「母乳育児ってすばらしい!」の神話

子供を生むまでは漠然と、子供を生んだら勝手におっぱいが出るものだと思っている人が多いです。ところが実際は必ずしもそうではありません。日本では、なぜか母乳育児がひたすら素晴らしいこととして、あがめられています。ところが、母乳育児もいいところばかりではないし、苦労もたくさん。今回は小児科医の立場から、母乳育児に悩むお母さんにぜひ知ってほしいことを書きました。

「母乳で育ててるの?」に傷つかないで

日本ではよく赤ちゃんが産まれたら、あいさつ代わりにように「母乳で育ててるの?」と聞いてしまうことがあり、これがお母さんにとってプレッシャーになっている場合が多々あります。

聞いているほうは何気ないことでも、その何気ない言葉で傷つく人がいることをしっかりと認識する必要があります

そして、お母さんたちに分かってほしいのは、聞いている方は、その答えがどっちであっても、なんとも思っていないということ。

責められていると感じたり母親失格だと自信を無くしてしまったりするのは、なんとももったいないことです。

スキンシップの方法は授乳だけではない

母乳育児のメリットってなんでしょうか?

確かにメリットが多いと言われる母乳ですが、デメリットもたくさんあります。(参考記事;母乳育児のメリットとデメリット

よく言われるのが、母乳育児はスキンシップがとりやすい、ということですが、母乳であっても授乳中にずとスマホやテレビを見ていたりすると、しっかり赤ちゃんと目を合わせながらミルクを哺乳させるよりも、もしかするとスキンシップの質や赤ちゃんの満足度は低いかもしれません。

(授乳中のスマホやテレビを否定しているわけではありません。授乳中は、ママが一息つける数少ない時間なので、ママも赤ちゃんとリラックスできるのであれば、そのツールとして使うのには全く問題がないと個人的には思います。)

また、母乳で育てていても赤ちゃんが満足せず、ミルクを足さなければいけない場合は、なんとなく「母親失格」という敗北感を感じてしまうものです(筆者も経験あります)が、おっぱいが足りない、というよりは、赤ちゃんが大食漢で、おっぱい以上に欲しがる、ということです。決してお母さんが悪いわけではありませんし、おっぱいで飲み足りないなんて、なんてたくましい赤ちゃんだと思いませんか!

どちらでも「愛情」は変わらない。自信を持って!

このブログを検索してくださった方は、母乳育児についてお悩みがあるから読んでくださっているのだと思います。日本の風潮では、どうしても母乳で育てているほうが、より「自然」であり、「母親らしい」ととられがちですが、そんなことはまったくありません。

どちらが正解でもないし、その親子の、その時期で、生活にあった様式で変わっていってもいいものであると思うので、こだわる必要は全くありません。自信を持って、今の子育てを続けてください。

目の前にいる、かわいい赤ちゃんをもう一度見てあげてください。生まれたときよりもしっかり重たくなって、毎日うんちとおしっこして、ニコニコ笑うようになって、母乳の子もミルクの子もなんにも違いません。赤ちゃんのママは間違いなくあなただけなのです。

赤ちゃんが一番うれしいのは、お母さんが笑っていることです。母乳で育てることができないと悩むお母さんを見るのが、赤ちゃんたちは何より悲しいと感じます。母乳育児にこだわるあまり、検索魔になっていませんか?その分、しっかり赤ちゃんと目を合わせて、育児を楽しむ時間にあててください。母乳であれミルクであれ、そのときお母さんが幸せに笑えること、赤ちゃんを心から大切に思っていることを伝えることがなによりも重要です。

母乳で頑張って育てていても、10か月くらいで本当にあっさりと卒乳してしまう子もいます。5歳になっても母乳を飲んでいる子もいますが、10歳まで母乳を飲んでいる子はいないですよね。本当に、ひとそれぞれだな、と思いますが、どの子もその後もちゃんと育っています。どっちみち、いつかは離乳食や食事をがつがつ食べるようになり、あぁ、母乳にこだわってたあのころはなんだったんだ・・・ということになりますよ。

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