風邪と熱中症の見分け方

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子供が熱中症かもしれないときの対応

今年の夏は異常です。「炎天下の中、楽しく活動してきたあと、急にぐったりしてしまった!」「部活からかえってきてからしんどそう!」また、「家の中にいたのに、汗をいっぱいかいて暑がっている」など、熱中症の兆候がでたとき、どうすればいいでしょうか?

2018年の夏は異常

去年と同じように考えてはいけません。早い梅雨明け、ダブルの高気圧による日本列島の気象はまさに異常気象です。各地で外出禁止令などが出されていますが、日陰や屋内でも熱中症になりえる気温です。熱中症対策はしっかり行っていたはずでも、暑い中活動していた子供が急にぐったりした場合は、熱中症の可能性を考えた対応が必要です。

熱中症の分類

熱中症にご注意ください。の項でもご紹介していますが、熱中症とは、体温の上昇に伴う症状の総称で、

1.熱失神;頭への血流が減りふらふらしたり失神する
2.熱疲労;倦怠感、頭痛、脱水症状が主
3.熱けいれん;手足のけいれん
4.熱射病;体温調節ができなくなる

の4つに分かれます。

熱中症のほとんどは、軽症である熱失神熱疲労であり、この段階でしっかり水分を摂って体を冷やして安静にすることでほぼ改善します。病院での処置が必要になるのは、嘔気が強く水分摂取ができないときや、意識の状態が悪くなっている(=重症の熱射病が疑われる)ときです。また熱けいれんが起こっているときも、軽症であれば塩分などを摂取することで改善しますが、止まらない場合は病院の受診が必要です。

熱失神、熱疲労の場合

失神があれば、熱射病の疑いもでてくるため、病院受診が必要ですが、ふらふらするといった程度であれば、熱中症の初期症状と思われますので、経口補水を十分に行い、体を冷やして、安静にしてください。しばらく自宅や保健室で様子を見ても大丈夫です。気分不良があるときは一気に水分を摂ると嘔吐につながるため、一口ずつ、ゆっくりと飲むことが重要です。(経口補水液の飲ませ方)

また、体の中で大きな血管が通っている、後頚部、脇の下、鼡径部(足の付け根)を氷嚢やアイスノンなどでしっかり冷やしてあげましょう。冷えピタは体温を下げる働きはほとんどありません。子供の効果的な熱中症対策

体の表面を濡らして、風にあたることで気化熱を使って体温を下げる効果も期待できます。しかし、熱中症で大切なのは深部の体温であって、表面をいくら冷やしても内部はなかなか冷えないこともあります。体温計の表示は正常でも、安心はできません。

熱けいれんの場合

ナトリウムやカリウムなどの必要な電解質が汗によって大量に体から失われると、筋肉がつりやすくなったり、しびれを感じたりします。症状がひどくなければ、経口補水液をしっかり補給してください。なければ塩分で代用してもいいですが、カリウムは塩やポカリでは補充できないので、梅干しやフルーツなどを摂るといいでしょう。けいれんが止まらない、痛みが強い、範囲が広がってくるなどの場合は、検査や点滴が必要になるため、病院に行きましょう。

熱射病の場合

体温調節中枢が壊れてしまうと、一気に体温が上がってしまいます。42℃以上になると人体を構成しているタンパク質の変性が起こります。先ほども書きましたが、体の表面は暑くなくても、体内の体温(深部体温といいます)は高温のことがあります。また、最初は平熱でも気が付いたときには急に体温が上がっていることもあるので注意です。

熱射病と診断されれば、0℃前後の冷たい点滴を行ったり、氷風呂のようなものに全身を入れて体温をあげないように最善の策を講じます。命の危険もあるため、一般には集中治療室での全身管理が必要です。意識のレベルが下がっている、熱中症でも体温の急な上昇がある場合は、早めに病院を受診する必要があります。

暑い中の発熱と熱中症の見分け方

子供の場合、夏風邪で突然高熱を出すことも多いです。特に出かけているときに高熱を出した場合は、熱中症か風邪の発熱が、判断がつかないことも多いです。

風邪の発熱でなく熱中症を疑う兆候としては、以下のような事項です。

・暑いところに長時間いた
・水分をあまり摂っていなかった、あるいはお茶か水しか飲んでいなかった
・皮膚が赤く乾燥して、熱い
・汗を異常にかいている、あるいは汗を全くかいていない
・いつもの風邪のときよりぐったりしている
判断がつかないときには、病院受診をしてください。診察時にはっきりしないこともありますが、喉の赤みや他の症状の有無から、風邪と区別できる場合も多いです。
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