子供が喘息と言われたら

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「喘息のけがあるね」といわれたときの対応

喘息のけってなに?喘息なの?どうしたらいいの?という質問に答えます。

喘息ってなに?

人間は、口や鼻から息を吸って、気管から気管支を通り、肺に酸素を届けます。肺で酸素と二酸化炭素を交換し、不要な二酸化炭素を排出します。この空気の通り道を「気道」といいます。喘息とは、気道の奥の部分の気管支の収縮が起こり、気管支が細くなった結果、息がしにくくなる病気のことです。

喘息の原因

喘息の原因は様々です。

遺伝的な素因があれば喘息になりやすいですが、それだけではなく、花粉やハウスダスト、特定のアレルギーのある食物に反応して喘息になる場合もありますし、風邪や肺炎に伴う炎症が喘息を引き起こすこともあります。また、ストレスがきっかけで喘息になることもあります。多くの場合は原因は一つではなく、これらが複合して起こっています

喘息という状態はどんな状態?

(アレルギー学会の画像より)

正常な気管支は、気道があって粘膜がそれを取り囲み、外側に筋肉の層があります。

喘息の状態になると、気道の壁にあたる粘膜がむくみ、さらに痰が排出されることによって、気道が狭くなります。そして、気道を取り囲んでいる筋肉が収縮することにより、さらに気道が狭くなってしまいます。

喘息の治療

喘息の治療は発作時(急性期)の治療と、非発作時の治療(予防治療)に分かれます。

発作時

とりあえず、狭くなった気道を広げてあげる必要があります。気道分泌物を排出させる作用のある去痰薬を内服しますが、効果はそれほど高くありません。

一般的によく用いられるのは気道を取り囲む筋肉を緩めるお薬(メプチン、ホクナリン、ベラチンなど)です。これには内服薬と吸入薬とテープ薬がありますが、発作時には吸入薬が使われます。夜間の咳が気になる場合は、テープ薬が使われます。

また、粘膜のむくみをとるのに即効性があるお薬は、全身性のステロイド薬(プレドニン、リンデロンなど)です。全身性のステロイドは発作が強いときにしか推奨されません。

なお、吸入ステロイドには即効性がないため、発作時にはほとんど無効です。数日間かけてステロイドを吸入することによって、喘息の治りを早くする目的で用いられます。

予防治療

内服薬としては、ロイコトリエン拮抗薬(シングレア、オノン、キプレス、プランルカストなど)があり、吸入薬として、さきほど出てきたステロイド吸入薬があります。

予防治療は、次の発作を起こしにくくさせるために、毎日継続して使用する必要があります。

ステロイド吸入薬は、小さい子供であれば、別にご紹介する吸入器を購入する必要があります。

参照;喘息の予防的治療について子供の喘息吸入治療について

喘息のけがあるねと言われたとき

つまり、聴診時に喘息特有の所見があったことになります。そこで「喘息です」というと、大抵のお母さんはかなりショックを受けられるので、すこしぼやかして伝えているのだと思います。

喘息といっても、軽症から重症までいろいろで、近年は軽症がほとんどです。昔は喘息で死亡するような重症もたくさんいましたが、現在はいいお薬がたくさん開発されているのできちんと管理すれば、通常と変わらない生活を送ることができますし、一生治らないものでもないです。

風邪のときに決まってゼイゼイする、咳が治りにくい、といった場合には、喘息をしっかり抑えてあげることで、風邪の治りもよくなりますし、病気になりにくくもなります。気管支は喘息発作を繰り返すと、リモデリングといって線維化がすすみ固くなっていってしまいます。リモデリングがすすめば、気管支の上皮は焼け野原になり、喘息が慢性化してしまうため、治りが著しく悪くなってしまいます。

風邪を引いて毎回ゼイゼイがでる、あるいは走ったりするだけでもゼイゼイするということであれば、普段からの予防治療を行い、発作の回数を減らしてあげることが重要になります。その場合は、日常生活での発作頻度を医師に伝えて、予防的治療を強化していくようにしましょう。

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