風疹の流行

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風疹について

日本でも、まだ風疹が局所的な流行を見せています。2011年流行が認められ、2013年には報告数1万人を超える大流行となりました。その後、報告数は減少傾向にありますが、年間100人程度の報告例があります。おそらく、報告されずにいる症例はもっとあると考えられます。

また、2018年は2013年のような大流行になることが予想されています。

風疹は、発熱、全身性の発疹、耳の後ろのリンパ節腫脹 を特徴とするウイルス性疾患です。すべての症状がそろわないこともあり、また近年は麻疹自体を診たことがない医師も増えており、診断は必ずしも容易ではありません。

風疹の症状

潜伏期:2-3週間

主な症状:発熱(ない場合もある)、全身の細かな丘疹(1mm大の淡赤色の発疹)、後頚部リンパ節の腫脹、関節痛

合併症:脳炎、血小板減少、先天性風疹症候群(妊婦がかかった場合 )

感染性:発疹がでる一週間前から、発疹がでて5日くらいまで

先天性風疹症候群について

風疹に対する免疫を十分にもっていない妊娠初期(20週まで)の妊婦が風疹に感染すると、生まれてくる子どもが先天性風疹症候群を発症するリスクがあります。先天性風疹症候群の発症は妊娠4週までで50%以上、8週までで35%、12週までで18%、16週までで8%と言われています。風疹は、大人がかかっても3割程度は症状がでないとも言われており、母親が風疹に罹患した意識がなくても、先天性風疹症候群の赤ちゃんが産まれる場合もあります

先天性風疹症候群の症状として一番多いのが、難聴です。さらに白内障や緑内障などの眼症状、あとは心臓の奇形を持って生まれる場合もあります。その他にも、低出生体重となったり、血小板減少性紫斑病、小頭症、精神や運動の発達が遅れたりすることが知られています。

風疹を予防するためには?

風疹の唯一の予防方法は、麻疹風疹ワクチンの予防接種を受けることです。1回のワクチン接種で9割以上の人に予防効果があり、2回目の接種で残りのほとんどの人に予防効果をもたらします。現在は1歳になってすぐと、6歳時(就学前の1年間)の2回のワクチン接種が義務付けられています。

ところが、年齢を経るごとにワクチンの効果が薄れるため、血液検査で抗体価を測定し、低くなっている場合は、ワクチンの追加接種が必要とされています。

妊婦の場合は妊娠初期に風疹の抗体価を測定しますが、低かった場合でも本人は接種できませんので、周りの方がなるべく積極的に予防し、近くの風疹の患者を寄せ付けないことが重要です。

風疹予防接種を受けている人、いない人

風疹の予防接種は、対象となる人が変わってきたために、年代や性別によって、接種の有無が変わってきます。

・1962年4月以前に生まれた方・・・定期接種なし
1962年4月2日~1979年4月1日生まれまで・・・女性のみに接種(1回のみ、集団接種で接種率は高い)
・1979年4月2日~1987年10月1日生まれまで・・・中学生の時に男女ともに接種(接種率は低い)
・1987年10月2日~1990年4月1日・・・ワクチン接種あり(1回のみ)

・1990年4月2日~1995年4月1日・・・就学前と高校生の2回接種あり
・1995年4月2日~2000年4月1日・・・1歳から7歳半までに1回、中学生で1回の計2回接種あり
・2000年4月2日以降・・・1歳と6歳で2回接種あり

これで見ると、太赤字にあたる年代の男性は、一度もワクチン接種していない可能性が高いため、風疹にかかる可能性があります。また、赤字の男女とも、1回のみの接種であるため、免疫は完全とは言えないです。実際、現在流行している風疹の報告者も、ほとんどが20歳以上の大人で、子供の発症は非常に少ないです。
ただし、先天性風疹症候群の報告はまだまだ後を絶ちません。

赤ちゃんや妊婦を風疹から守るためにも、しっかりと予防接種は打ちましょう。

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