ダニアレルギーの治療法

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ダニアレルギーの治療薬について

ダニやハウスダストのアレルギーは、通年性の頑固な鼻炎や結膜炎、そして喘息などを引き起こす場合もあり、今までは寝具などのこまめな掃除しか対策がありませんでした。

近年、ダニアレルギーの減感作療法の治療薬が開発され、2015年より、小児にも保険適応が通り、注目されています。

具体的にどのような治療をするのか、見ていきましょう。

ステップ1;ダニアレルギーの診断

診断にはまず、問診が重要です。

一般的には、年間を通して、くしゃみや鼻水、鼻づまり、鼻や目のかゆみなどの症状があるかどうか。また、埃っぽいところで悪化するという特徴もあります。鼻炎や結膜炎症状だけでなく、喘息症状が出る人もいます

そうした症状のある方には、血液検査にて総IgE値やダニ・ハウスダストの特異的IgE値を測定します。

また、皮膚に針で軽く針を刺し、抗原エキス製剤を滴下して、アレルギー反応がでるかどうかの判定をする(プリックテスト)こともあります。

ステップ2;治療適応があるかどうかの判定

ダニアレルギーの診断がつくと、アレルゲン免疫療法に適応があるかどうかを判定します。というのも、症状が軽微で、抗アレルギー薬がよく効く場合や、点眼・点鼻などの局所療法でコントロールできる場合は、治療適応にならないときもあります。

また、錠剤をしっかり口の中に保持することが必須となるため、あまりに小さいお子さんでも、適応外になります。現在は年齢制限はありませんが、だいたい5歳以上で可能です。

あと、年間を通して、投薬する必要があるため、お薬がなくなる前の受診ができることが前提になります。

基本的には、患者さんの症状の度合いと、通院ができる環境にあるかどうか、治療により副反応がでたときに対応しうるか、で判断します。

ステップ3;治療の実際

アレルゲン免疫療法とは、原因となるアレルゲンを少量ずつ摂取し、体を少しずつ慣らしていく方法です。アレルゲンを摂取することにより、かゆみなどの症状が現れることもありますし、ひどい場合はアナフィラキシーを起こすリスクもあります。

こうしたリスクを考え、初回の投与は病院で、医師の前で行います。

初回投与時

医師の監督のもと、お薬を舌の下に入れ、できる限り2分間保持します。2分間の間にお薬からゆっくり成分が溶け出しますので、飲みこんでしまうと効果がなくなります。そのため、しっかり舌の下に保持できる年齢が適応になります。

お薬による副反応は、この初回投与時に一番多いです。主な副作用は、口の中のピリピリ感や、口の中の腫脹、かゆみなどです。

100人に1人以下ですが、アナフィラキシーを起こす可能性も指摘されています。

服用後30分は病院で観察し、その後も2時間は入浴や激しい運動などは控える必要があります。

2回目以降

2回目以降は、症状の有無によって多少異なりますが、数日かけて3倍の量までお薬の量を増やしていきます。飲み方は同様です。アナフィラキシーなどの副反応がでる可能性は回数を重ねるごとに減っていきます。ただし、体調が悪かったりすると、いつもと違う反応がある場合もあるため、緊急時に飲むお薬などは、あらかじめ医師から処方があります。

そして1か月に1回程度、定期受診をしながら、半年以上は治療をしっかり続けるようにしましょう。ガイドラインでは治療は3から5年程度継続することが推奨されています。

長期内服するにあたっては、月1回の受診は必ずしも必要ではありません。

治療効果

この治療を約1年間続けたあとに、症状が改善したかどうかを見た研究では、著明に改善した、という人が20%(対照では8.8%)、軽度~中等度以上改善した、という人が59.1%(対照では49.5%)でした。3年程度続けると、5年以上有効であるとの結果がでています。

また、ダニアレルギーを治療するだけでなく、その後の様々なアレルギーの発症予防効果についても有効であるという研究結果が出ています。

ダニアレルギーがあれば、そのうちにスギやヒノキなどの花粉にもアレルギー症状が現れてくる可能性が高いので、早いうちから取り組むのが効果的です。

家庭でできる室内ダニの除去方法

こうした治療以外にも、日々のお掃除などで気を付けるべきことを挙げてみます。

・掃除機をかけるときには、1畳あたりの広さを30秒以上かけてゆっくり動かす。週2回以上行う。

・布団は週2回以上干す。ふとん乾燥機でしっかり乾かす。週に1回以上掃除機をかける。シーツも週1回程度選択する。

・布張りのソファーやカーペット、畳などはできるだけ避ける・

・部屋の湿度が上がりすぎないようにする(50%以下)。

(別記事参照;アレルギー性鼻炎の対策、)

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