子連れ旅行のときに準備しておくといいもの (小児科医の救急箱)
子供を連れて旅行に行く際、何を持っていっていいものか、とっても迷いますよね。はじめのころは、筆者も聴診器やマイ耳鏡、さらにはけがしたときの医療用縫合セットまでがっつり持っていっていましたが、ほとんどが不要であることに気が付き、現在は少数精鋭です。ここでは、小児科医ママが実際旅行に持っていくもの、持っていって役立ったものなどを紹介します♪
もちろんですが、母子手帳、保険証
旅行先では何があるか分かりませんので、この手のものはしっかり持っていきましょう。ただし、母子手帳は急病の場合はあまり使える情報はありませんので、乳児の場合のみ、持っていくといいでしょう。
もちろんですが、解熱鎮痛剤
座薬でもいいのですが、持ち歩きや温度管理が難しいので、小さい子用でも粉薬を持っていきます。作用は一緒ですので、常備薬として持っておかれてもいいかもしれません。
バンドエイド、キズパワーパッド
手の皮がびろんとめくれてしまった場合には、しっかり洗ってからキズパワーパッドを貼ってやる方法が一番治りが早いです。しっかり洗浄さえできれば、消毒薬は必要ないです。そして万が一感染兆候がある場合は、下記の抗生剤軟膏を使用します。
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防水タイプも必要です。
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ハイドロコロイドのものは病院でも活躍しています。
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また、防水パッドも必須です。少しケガをしても、川や海に入ったりできますし、シャワーやお風呂でも全く痛くないです。
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冷却グッズ
なにかとケガが多い子どもたち。しっかり冷却グッズを持っておけば安心です。食品や飲料の冷却に使って、ケガしたときの冷却に使って、さらに、車に乗り込むときにはチャイルドシートの冷却にも使えます。冷却力はLOGOSのものにかなうものはありませんね!倍速冷却が断然おすすめです。
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スプレータイプは、チャイルドシートの急速冷却に重宝します!車内の置き忘れに注意!(爆発します、たぶん。)
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抗生剤の外用剤
傷口が腫れたり、膿がでている場合は、塗り薬で対応します。後述するステロイド軟膏には、抗生剤が含まれている場合もあります。
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ステロイド外用剤
虫刺されややけどなど、屋外でのレジャーは、ステロイドがあると便利な場合が多いです。それも、通常の湿疹用ではなく、ちょっと強めの効果があるものがいいです。
通常の蚊などに刺された場合は問題ないですが、ハチなど比較的大きくて痛みが強い場合や、やけどをしてしまった場合は、まずしっかり冷やしましょう。冷やすのに、アイスノンがあると便利です。氷を袋に入れてあててあげるだけでもいいです。凍傷にも気を付けましょう。そして冷えてある程度疼痛がなくなったら、ステロイド外用剤を塗ってあげると、痛みがかなり和らぎます。
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ピンセットor毛抜き
トゲが刺さったり、骨が喉に刺さったり、といったトラブルもつきものです。こうしたものがあるのとないのとで、かなり違ってきますので、できればカバンに忍ばせておくといいでしょう。
ポイズンリムーバー
これは最近アウトドアでの活動が多くなったので取り入れました。(2019年7月追記)ハチやマムシなどにやられたときには、応急処置として利用できそうですが、まだ使用したことはありません。レビューの中には、蚊に刺されてもすぐにこれを使えば腫れないといったものもあるので、今後使ってみようと思います。
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喘息っ子は吸入器をぜひ!
喘息の発作があり吸入をしたことがある子は、レジャーのときに限って発作がでたりします。リスクもたくさんありますので、吸入器とお薬をぜひ持参してください。自宅で吸入治療をされている方は、持ち運びできる吸入器もたくさん販売されていますので、購入してもよいかと思います。
また、聴診器がなくても、喘息がでているかどうか、親が子どもの胸に耳を当てると、呼吸音が聞こえます。おなかをベコベコさせているなどの、呼吸の仕方でも、判断することができます。参考記事;おうちでできる!ゼイゼイの確認方法 子供の喘息吸入治療について
自分の子どもが乳児のとき旅行先の山奥で高熱を出し、40℃が3日間続きました。風邪の症状も特になく、「突発だろうな」と思いながらも、尿路感染症だけは気になって、もっていたおしっこパック(おしっこを取るシール付きの袋)でおしっこをとって、すぐさま見てもらったことがあります。幸い、おしっこはきれいとのことで、安心して旅行を続けました(汗)
旅行先の病気やけが、ないのが一番ですが、最低限の備えは必要です。よろしければ参考にしていただけると幸いです。