子供の肺炎の原因

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肺炎とは

人間の気道は、口や鼻から咽頭、喉頭、そして気管、気管支、細気管支と細分化されていきます。喉頭までは「上気道」といい、それより先は「下気道」と呼びます。そして、気管支・細気管支を取り巻く肺に炎症が起こることを「肺炎」と呼びます。気管支炎や細気管支炎は気道の表面の炎症、肺炎は肺の実質の炎症です。

肺炎の原因

肺炎の原因は大きく分けて3つです。

・ウイルス性
・細菌性
・非定型(マイコプラズマ、クラミジア、レジオネラ)

そして、このように分ける理由は、それぞれ治療法が異なるからです。

ウイルス性肺炎

咳や鼻水が長引き、そのうち肺炎になってしまった、というもののほとんどが、このウイルス性の肺炎です。

残念ながらウイルスに対する特効薬はなく、治療は対症療法が中心となります。咳を楽にするような去痰薬やネブライザーでの加湿などが治療の中心です。喘息を合併するときは、喘息のお薬も併用されます。

肺炎の元になった上気道炎も存在していますので、鼻水なども多く、鼻水の定期的な処理も大切になります。咳をすることは、肺からの痰を外に出すという意味でとても重要です。どっちみち肺炎になると咳止めはあまり効果を示しませんが、楽に咳をさせてあげることが重要です。(咳止めを処方する場合に医者が考えていること鼻水吸引器のススメ子供の咳を軽くするコツ子供の咳にハチミツが有効!?)

細菌性肺炎

比較的急激に発症し、しかも重篤になる傾向があるのが、細菌による肺炎です。インフルエンザ菌(Hib)や、肺炎球菌などが、原因菌として多いです。

実際には、もともとウイルス性の肺炎で炎症を起こしていたところに、後からこうした細菌が増えて病原性をもつことがほとんどです。その場合は「混合感染」あるいは「二次感染」といいます。

治療は抗生剤になります。一般的にHibや肺炎球菌に有効な薬剤を選択しますが、いわゆる「耐性菌」も増加しており、治療が一筋縄ではいかないこともあります。(薬剤耐性菌って何ですか?)

抗生剤に加えて、ウイルス性肺炎に準じた、対症療法を行います。

稀に、ブドウ球菌や緑膿菌などの特殊な肺炎もありますが、免疫力の低下している人や高齢者に多く、一般の子供で問題になることはあまりありません。

非定型肺炎

マイコプラズマは聞かれたことがある方が大半だと思いますが、意外にクラミジア肺炎もけっこういます。また、循環型の温泉では、レジオネラ菌の繁殖が問題になることもしばしばあります。ここでは、一般的なマイコプラズマ感染症について主に説明します。

マイコプラズマは、細菌でもウイルスでもない、中間のような存在です。症状は上気道炎~下気道炎までなんでも起こしますが、肺炎になる場合も多いです。ただ、肺炎になっても比較的全身状態がよく、熱が続くから念のため、といってレントゲンをとってはじめて肺炎が確認されるようなケースもよくあります。

治療はクラリスロマイシンやアジスロマイシンなどが有効ですが、近年これまた薬剤耐性マイコプラズマも増えているので、どうしようもない場合は、ニューキノロン系のお薬(オゼックスなど)を使う場合もあります。

肺炎ってうつるの?

これらの肺炎を来すものは、一応感染症なのですが、「肺炎」としてうつるわけではありません。ウイルス性肺炎や非定型肺炎であれば、「上気道炎」として他者にうつることはありますが、それが肺炎を起こすかどうかは、その宿主の免疫力次第です。感染予防にはうがい、手洗い、マスクなどの一般的な対応が必要になります。細菌性肺炎はまずうつりませんが、たちの悪い菌が検出された場合は、周りの人も除菌の対象になることはありえます。

肺炎と言われたら入院したほうがいいの?

また、肺炎になったからといって、必ずしも入院は必要ありません。

・水分も摂れない、脱水がある
・酸素の値は低くなっている
・喘息などの合併症もある
・(必要時の)抗生剤の内服が効かない、または飲めない


こうした場合には入院を考慮します。

別記事にて、肺炎の病原微生物の見分け方を解説します。

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