食物アレルギー除去解除の方法(鶏卵編)

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食物アレルギー除去解除の方法(鶏卵編)

食物アレルギーで除去食となっていた場合、どこかのタイミングで少しずつ除去を解除していかなければいけません。安全性を考えると入院での負荷試験をするのがベストですが、なかなかその時間を取れないママもたくさんいらっしゃると思います。

今回は、自宅で鶏卵除去解除をしていく方法を解説します。

自宅での負荷は、かならず体調の万全なときを選び、なにかあればすぐに病院を受診できる準備をすることが第一です。必ず病院のあいている時間帯、つまり平日の日中に行ってください。

食べさせたあとは、30分から2時間、症状がでないか、しっかり観察します。

皮膚症状がでたり、咳込み、嘔吐があれば、本人の様子をみて続くなら病院を受診しましょう。また、呼吸困難、繰り返す嘔吐、意識の低下があれば、救急車を呼んでください

完全除去していた人

完全除去していた方は、以前にアナフィラキシーなどの強い反応が出た方だと思います。血液検査でのアレルギー値の経過が改善してきている、もしくは皮内テストなどである程度摂取できる見通しが立てば、少量の卵もしくは卵の加工品からチャレンジしていきます。

もしも、血液検査の結果だけで完全除去の指示が出ていた場合も同様ですが、最近は血液検査でアレルギー値が高くても、食べられることも多いので、主治医ともう一度相談することをお勧めします。

完全除去していた人は、ごく少量の卵から摂取していく必要があります。

まずは固ゆで卵の黄身から

鶏卵は、しっかり加熱することで低アレルゲン化されることが分かっています。加熱の目安は20分しっかりゆでた卵。そして、ゆであがったら冷水で洗い、すぐに殻を剥きます。そして、中を割って白身と黄身をなるべく早く分離させます。これは、時間がたつとゆであがった卵の黄身に、接した白身の成分がうつっていくのを避けるためです。

そして、取りだした黄身の、さらに真ん中(白身に接していない部分)を耳かき一杯分、子供に食べさせます。

初回はこれで負荷終了です。

基本は同じ量を3回摂取させ、大丈夫かどうか判断する

1回では安全性が確認されたことにはならないので、最低3回は同じ量で大丈夫か確認します。そして、大丈夫そうなら、耳かき2杯、次に3杯・・・と増量します。

次第に量が多くなると、食べにくくなるので、おつゆに混ぜたりしても大丈夫です。(おつゆはふだん食べている調味料で調理してください)。ミルクアレルギーがなければ、ヨーグルトに混ぜるのもおすすめです。

卵黄1個分=卵1/30個

少しずつ増量し、卵黄1/2個食べられるようになると、全卵1/60個食べられるのと同義になります。つまり、全卵1g程度。これは、エイセイボーロ(西村)でいえば約4個分、しまじろうベビーボーロ(大阪前田)でいえば約7個分に相当します。

ここまで増やせられると、あとは固ゆで卵の白身で増量していけます。

固ゆで卵の黄身を作るのが大変な方

20分の固ゆで卵を毎回作るのが大変、という方には、いい加工品があります。それは、おにぎりせんべい(マスヤ)です。

おにぎりせんべいは大きい標準サイズと、4連になっているものとありますが、ここでは標準サイズでお話します。

おにぎりせんべい1枚あたり、全卵1/100個相当。つまり、簡易的におにぎりせんべいから少量負荷をスタートさせることもできます。しかも、小麦も乳も使われていない!赤ちゃんの場合はお湯でふやかしてあげることもできます。

おにぎりせんべい10枚の卵抗原量がだいたいボウロ1粒に相当します。

部分除去していた人

加工品までは食べられていた、という方は、完全除去の方よりも早くステップアップすることができます。

例えば、ハム1枚食べられていた方は、鶏卵2gに相当する抗原量です。すでに卵黄1個分ですね。同様に、ロールパン、ビスケット・クッキー、ウインナーそれぞれ1個ずつが鶏卵2gに相当します。

量を増やしていくにあたっては、クッキーなら枚数を増やしていっても構わないですし、固ゆで卵に置き換えて、全卵の重さで増やしていっても構いません。

増やしていく量はだいたい20%増量が目安です。1g→1.2g→1.4g・・・といった具合です。そして、どのステージでも最低3回は安全を確認してからステップアップしてください。

5g相当=全卵1/8個

固ゆで卵全卵5g相当分を食べられたら、うずらの卵1個食べられます。中華麺1玉、コロッケ、からあげ3個などが摂取可能の目安です。ハンバーグも小さいものなら食べられますし、ドーナッツも半分程度食べられます。

このくらいいけるようになると、あとはホットケーキなどを焼いて、1/4、1/2と切ってあげることで、全卵の量を調節できるようになります。

10g相当=全卵1/4個

トンカツ、ハンバーグなども食べられるようになります。

20g相当=全卵1/2個

ここまで来れば、ほとんど解除できたも同然です。マヨネーズも食べられるようになりますし、ショートケーキも大丈夫です。そして、保育園の給食などでは、一人当たり全卵1/2個以上食べさせるようなメニューはまずありません。

注意すべきは、加熱のゆるいオムレツ、プリンくらいになります。

あとは、機会を見て少し低加熱のものを食べさせてみたり、かきたま汁やオムライスなどにチャレンジしてみたり、いろいろメニューの幅が広がります。

また、ここまで食べられると、アナフィラキシーの強い症状がでてくることもほとんどありません。

これらを摂取する中で、症状がでた場合にはもちろん病院受診が必要なのですが、口の周りに少し発疹、程度なら、そのまま観察を続けるとそのまま消えてしまうことも多いです。そしてその場合は、同量で継続します。3回症状がでなかったら、慎重に量をアップします。

これらの方法は、実際に外来で指導しているものです。ただし、個々の状態によって安全性が必ず保障されるものではありませんので、必ず主治医と相談してくださいね。

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