初期対応が最重要!子どもが溺れたときの対応

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子供が溺れたときどうするか

夏には子供の溺水事故が多発、でも・・・

これからプールやアウトドアレジャーが楽しい季節です。レジャーにはけがや事故がつきものです。毎年不幸にも200人もの子供が、溺水で亡くなります。年齢が高くなるにつれて、海や川での溺水事故が多くなります。ところが、乳幼児の大部分の溺水は、お風呂などで起こっていることをご存じですか?

0-1歳の子どもでは、8割以上がお風呂での事故です。水深10~20cmほどでも溺水します。そして、それは、保護者が目を話した1-2分の間に起こっていることがほとんどだと言われます。

一般には、溺れる前には足や手をばたつかせたりすると思われがちですが、子供は静かに溺れます。筆者も経験がありますが(汗)、洗髪時に一瞬目を離したら、子どもが目をあけながら静かに沈んで行ったことがあります。何が起こったか分かっていないのでしょう。

子供の溺水事故が起こったときの初期対応

子供でも大人でも、まずやるべきことは同じです。まずは、「落ち着いて」。

人を呼ぶ!

一人では何もできません。躊躇なく、大声で助けを呼びましょう。「助けてください!AED持ってきてください!」また、119番通報をして(あるいはしてもらって)、救急隊に連絡します。そして、安全な場所を確保して仰向けに寝かせます。

呼吸はしている?

パッとみて分からないこともあります。上半身を脱がせて、胸の上下を見ます。胸が上下しているようなら、安静に寝かせて救急隊を待ちましょう。動いているように見えなければ、心肺蘇生を開始してください!(仮に呼吸していたとしても、大丈夫です)。胸が動いていても、しゃくりあげるような不規則な呼吸である場合も心肺蘇生をします。

心臓マッサージをする

ここでは一人であると仮定します。子どもは、窒息での心肺停止の確率が高いため、人工呼吸が有効とされていますが、適切な心臓マッサージがされれば、肺にもある程度の空気の流れを作ることができます。

心臓マッサージは、だいたい100回/分の速さで、胸の真ん中あたりを力強く押して、1/3ほど凹ませ、しっかり戻るようにして、繰り返します。子どもにする場合は弱くしてしまいがちですが、1/3凹ませるためには結構な力が必要です。100回/分の速さは適当でいいのですが、「アンパンマンマーチ」あるいはSMAPの「世界にひとつだけの花」のテンポです。

人工呼吸

救助者が一人の場合は、まず心臓マッサージ、そして準備ができしだい人工呼吸をします。溺水であれば肺に水が入っていますが、吐かせる必要はありません。小児の場合は心臓マッサージ15回したあと、2回人工呼吸で息を吹き込む方法が推奨されますが、一人の場合はひたすら、心臓マッサージ30回したあと、人工呼吸2回です。

AEDが届いたら

1歳以上であればAEDが使えます。AEDのパッドを説明書通り右前胸部と左側胸部に貼り(心臓をパッドの間に挟めればなんでもいいです)、解析ボタンを押すだけです。あとはAEDの指示にしたがってください。

溺れたあとは「肺水腫」に注意!

溺れたことに気づき、すぐに水から引きだせば、案外ケロっとしていることも多いと思います。大抵の場合はそのまま大丈夫なのですが、「遅発性肺水腫」が起こる場合はあり注意です。

この遅発性肺水腫は、溺水の数時間あるいは1-2日後に、肺に水が溜まってしまう病態です。肺水腫になると、肺が水浸しになって呼吸ができなくなり、適切な治療がされなければ最悪の場合死に至ります。

溺水したあと数日間は、顔色はどうか、呼吸が苦しそうでないか、咳込みはないか、こまめにチェックし、心配な症状があれば早めの受診をおすすめいたします。

完璧でなくていいからとにかく何らかの処置を!

とにかく、躊躇するよりも、初期対応が大事です。医療従事者でも、普段から頭に叩き込んでシミュレーションしないとなかなか動けません。そして、教科書通り、完璧でなくても構いません。不完全な心臓マッサージでも、やらないよりは100倍ましです。

筆者も夏のレジャーに出かけて、心肺停止の子どもの蘇生に立ち会ったことがあります。幸いにも無事に蘇生できて、後遺症なく完治したとのことで、日ごろからの気もちの準備が大切だなぁと実感しました。

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