一般小児科での起立性調節障害の診断と家庭でできる対応

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小児科での起立性調節障害の診断と治療

起立性調節障害とは?

生活リズムや環境ががらっと変わったり、精神的ストレスを強く感じることにより、大脳や視床下部にある自律神経中枢の機能に乱れが生じた結果、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、さまざまな症状が出現します。一般中学生の約1割がこの起立性調節障害であるともいわれ、女子のほうが男子よりも2割程度多いです。

具体的な症状は、

・朝起きられない、午前中の調子が悪い
・主に午前中に頭痛がある
・全身倦怠感が強い
・立っているとめまいやふらつきがある

などです。

朝しんどそうにするのに午後からは元気なことも多く、朝寝ている分夜もなかなか寝られないので、周りには「サボり」とか「怠けている」ように見えてしまいます。

起立性調節障害の診断は?

まずは、頭痛だったり倦怠感やふらつきの出る疾患を除外します。主に除外するのは、貧血や甲状腺機能、副腎機能、感染症、悪性疾患などです。また、血圧が下がるような心臓の病気が隠れていることもあります。検査内容は、血液検査、心臓エコー検査、心電図、CT・MRI検査などです。

主だった病気が除外できたら、「新起立試験」を行います。試験は午前中に行います。

新起立試験の概要
1.安静にして10分間横になります。横になっている間に血圧と脈拍を測ります。
2.起立後、1分、3分、5分、7分、10分の血圧と脈拍を測ります。

この結果により、4つのサブタイプに分けられます。

起立直後性低血圧・・・起立直後に強い血圧低下があり、回復までに時間がかかる
体位性頻脈症候群・・・起立直後、血圧は正常であるが心拍増加がある
神経調節性失神・・・起立中に突然血圧低下とそれに伴う意識レベルの低下がある
遷延性起立性低血圧・・・起立直後は正常だが、3-7分後に血圧低下がおこる

どんな子がなりやすい?

責任感があり、自分で抱え込もうとする真面目なタイプの子どもに多いです。周囲の顔色を見て、周りに合わそうと頑張る結果、無理が生じて発症する場合も多いです。

日常生活でできる対策

重症の場合は薬物療法が主体となりますが、まずは日常の生活を見直すことから始めます。

生活リズムの改善

起立性調節障害は、様々は自律神経のバランスの失調ですが、もともとは生活や睡眠のリズムが狂ってくることにより起こることも多いです。難しいことですが、できるだけ早寝、早起きをこころがけ、深夜のスマホなどは制限しましょう。

ゆっくり立つ

起立性調節障害では、急激な体制の変換はご法度で、30秒ほどかけてゆっくり立ち上がることで、頭の血流を維持しふらつきを軽減させることができます。

なるべく規則正しい生活をするようこころがけ、朝起床時間の30分前に目覚ましをかけ、日光を浴びるとよいです。

適度な運動と弾性ストッキング

適度な運動をすることで、血圧を上げることができます。立ちっぱなしのときは足踏みも効果的です。また弾性ストッキングを着用すると、足の血流を上方に導くことができます。

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血管内の水分の保持

塩分、水分を積極的にとってください。脱水は血圧低下の原因となりえます。起立性低血圧の子どもには水分は最低1日1.5L、塩分は1日10-12g必要と言われています。

いつ治る?

軽症例では適切な治療が行われれば、数か月以内に回復すると言われています。日常生活に支障がある場合は中等症で、1年後の回復率は50%、2-3年後は70-80%です。不登校を伴うような重症例は年単位の治療期間が必要です。また、軽い症状は大人になっても続く場合もあります。

まずは、周りの受け入れが必須です。保護者は一般的に、生活リズムを整え、本人が頑張ることで治ると信じていますが、気もちの持ちようでどうにかなるものでもありません。症状を感じて一番しんどいのは本人ですが、家庭はもちろん、学校でも担任や友達の理解がなければ、しんどいということもできず、じゅうぶんな対応を取ることができません。

不登校を伴う場合は、早めに専門医の診察とカウンセリングが必要になります。まずは、かかりつけ医にご相談ください。

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