アレルギー検査で陽性になっちゃった!
赤ちゃんの食物アレルギー検査の適応とタイミングの項でも書いたのですが、基本的には、症状がなければ、アレルギー検査をする必要はありません。
でも、他の目的でアレルギー検査をして、ついでに測った項目で陽性になってしまった場合はどうしたらいいでしょうか。
血液検査はあくまで補助診断
血液検査で陽性になったからといって、実際にその物質が体内に入ったときに、アレルギー症状を起こすとは限りません。
離乳食前にアレルギー検査をしようという子は、大抵の場合、皮膚からすでにアレルゲンが侵入していて、アレルギー検査で、たくさんの項目で陽性となっている場合が多いです。しかし、陽性になった食物全般が食べられないわけでは決してありません。
また、ある程度大きくなった子では、実際に食べられているものでも、びっくりするくらい数値が高くでることもあります。この場合でも、症状なく食べられているのであれば、検査値を見てあらためて除去を開始する必要は全くありません。
不要な除去はもう古い!「必要最低限の除去」が原則
10年ほど前くらいまでは、アレルギー検査で陽性になった場合、その食物の摂取時期をなるべく遅らせる、という方法がとられていました。なので、こういう子は、しばらく米がゆと野菜しか食べられず、外食も難しいので、毎日の献立を考えるママにも相当な負担がかかっていました。
しかし、ここ最近で、該当する食物摂取を遅らせること自体が、アレルギーを完成させてしまう可能性があることが分かってきました。
方針は180度転換され、アレルギーが出ない安全な量を見極めて少量ずつ食べていこう!という方針に変わったのです。
つまり、
この安全な量を見極めるのは、専門医の役目ですので、まずはかかりつけの医師に相談しましょう。そこで、特に目安もなく「全部完全除去しましょう」という医者は信用できませんので、かかりつけを変えてみるのをお勧めいたします。
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