子供の感染性の咳に対して、いわゆる咳止めのお薬は効かないことを記事にしました。子供の咳止めを処方するときに医者が考えていること
「お薬効かないんやったら、この咳どーすんねん!このヤブ医者!」とお怒りの声が聞こえそうなんですけど、なにかできることはないのか、日々考えています。
実はハチミツが咳に有効である
私は咳は体にとって必要ということを説明した上で、あくまで自然成分で対応する分には害も抵抗も少ないかな、と思って、ハチミツ(市販のもので可)を勧めるときがあります。(もちろん、1歳以上のお子さんです!)
![]() |
価格:3,380円 |
ハチミツの有効性についての学術的論文
小どもの急性咳嗽に対して、ハチミツを3日間連続して投与し、効果を他の咳止めと比較した研究発表があります。
咳のある134人の子どもが、ランダムにハチミツ入りミルク(ミルク90ml+ハチミツ10ml)を単回飲むグループと、他の鎮咳薬を飲むグループに分けられ、効果を両親からのアンケートで評価したところ、治療成功率はハチミツ入りミルクで80%、そのほかの鎮咳薬で87%で、統計学的には差はないという結果でした。
つまり、あまり効かない鎮咳薬と同じくらいの効果は期待できる!との結果です。
また、寝る前にハチミツを飲ませるグループ、メジコンを飲ませるグループ、無治療のグループで、ハチミツが一番効いたっていう論文もあります。
さらに、大人を対象にした論文ですが、ハチミツ入りコーヒーが咳に有効との論文も。カフェインも咳に効くことがあるのですが、ハチミツを入れるとダブルで効きそう。
あと、最近コクラン*でもハチミツの記載が出ました。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/14651858.CD007094.pub4/abstract;jsessionid=E8F91C47700B43C4D3534CF73849855E.f03t01
どうしてハチミツが効くの?
どうしてハチミツが効くのか?という機序ですが、ハチミツの中に含まれているグリセロールという成分がのどを潤して改善する、あるいは、甘みの成分が、内因性のオピオイド産生に影響するのではないかという説もあります。
そんなわけで、一度ハチミツにすがってみるものいいかもしれません。
特に風邪ひいてしんどいときなんかは、優しいお母さんが作ってくれるハチミツ生姜茶なんかは美味しくて体もあったまって一石三鳥かもしれませんね。
コメント
It’s a shame you don’t have a donate button! I’d certainly donate to this outstanding
blog! I guess for now i’ll settle for bookmarking and adding your RSS feed to my Google account.
I look forward to brand new updates and will share this site with my Facebook group.
Talk soon!